※下ネタ系が苦手な方は閲覧注意!
~「夏は栃木でバイト!!」番外編レポート~
栃木県・鬼怒川温泉郷より東武鉄道で3駅。「龍王峡」駅より山道を5分ほど歩いた所にあるのが「鬼怒川秘宝殿」。周囲に存在している観光施設と言えば大自然豊かな「龍王峡」ぐらいで、正直言うと「なんでこんな所に秘宝館が・・・」といった感じだ。
夏休みの1カ月で鬼怒川温泉に滞在している間、出来れば見物したいと思っていたのが、既に当ブログで記事をアップ済みの「東武ワールドスクウェア」と「日光東照宮」、そしてこの「鬼怒川秘宝殿」であった。温泉街から離れている事は知っていたので、当初は「秘宝館は行けないかな・・・」と半分あきらめかけていた。しかしある日、同じホテルに滞在していたバイトメンバーの1人が「ジョギングしている時にその施設の前を通った」と証言し、意外と温泉街からも遠くはないという事実を知ったのだった。
本当は電車でも簡単に行けたのだが、せっかく見知らぬ地・栃木県に来てるんだから周辺も存分に観光したい、ということで徒歩で向かうことに。鬼怒川温泉での最後の休日であろう8月28日。気持ち良い快晴の中、行くなら今日がラストチャンスとばかりに勇んでチャレンジした。
ひたすらセミの鳴き声を聞きながら何もない山道をトボトボ歩き、小さな集落を超えた向こうに「秘宝殿」の巨大な文字を見つけた時は思わずニヤリとしてしまったのであった。
「秘宝館」という昭和のお笑い施設は絶滅の危機に瀕しており、2013年現在、全国に残っているのはわずか3件。この「鬼怒川秘宝殿」はその中の貴重な物件だ。僕は秘宝館の「残骸」は探検したことがあるが、現役の物件に入るのはもちろん初めてである。珍スポットマニアにとって、受付でキチンと入場料を払い、メンテナンスの行き届いた現役の秘宝館内を見物することができるのは非常に幸せな体験なわけで、僕は蛍光灯の下で輝く巨大チ●コ型の展示物を見て「栃木に来て良かったなぁ」と改めて実感したのであった(笑)。
昭和の全盛期は撮影禁止だったが、現在は到る所に「写真撮影OK!」の張り紙が堂々と張られていて、太っ腹な施設となっている。入場料も1000円と値下がりしている(珍スポットではよくある状況)。
受付のおばさんに「ブログ掲載OKですか」と聞くと快く許可してくれ、「結構みなさんに聞かれるんですよ~!」とのこと。やはり全国から珍スポファンが来ているらしい。
なお、入口のノボリには「リニューアルオープン!」という文字が。ホントかよ!?
この秘宝館の一番の見どころは、電動で動くマネキンたちによる展示。どれも周辺地域の史実(?)に絡めたもので本格的だ。自動センサーで解説とセリフが流れ出す仕組み。
(左)真面目にお経を読む道鏡…と思いきや、ものすごい効果音と共に股間がそそり立つ(!!)。なお写真では見えにくいが、後ろの鏡の中には行為中の図。
(右)「板東武者修行出生前夜」。その名の通り。戦いにおもむく前夜の板東夫妻、という事で、セリフは「行かないで!行かないで!イカないで!!(以下略)」といった感じ。
「百花繚乱太閤幻夢」。・・・「秀吉の豪遊ぶりをしのぶ」とあるが、コレはヤリすぎだろ・・・。2人くらい持て余してますよ。
ちなみに、こちらはさすがに電動ギミックは無し。
(左)「雷鳴日光街道狼藉」。題名が良い感じ。木々が生い茂り昼間でも薄暗い日光街道ではこのような光景がよく見られた・・・などという本当かどうか分からない解説と共に、籠担ぎ人がレイプする情景をながめる。
(右)「生写恋情任生手管」。栃木名物といえばかんぴょう。「今年もえぇ~カンピョウが出来たなぁ!」「もうえぇのなんのって・・・(←行為中)」「あぁ~なんてこった!オレもえく(良く)なってきたぁ~!!」→土壁を突き破って飛び出す珍!!(ライトアップ等の演出も強烈。)ラストは吉本新喜劇みたいな効果音で閉幕。
「艶姿温泉郷恋花開」。都築響一の書「珍日本紀行」にて、コレの写真が見開き1ページでデカデカと載っていて強烈であった(笑)。
↑マネキンの展示が終わり、順路終盤になって突如現れる「ラブサイエンスコーナー」。数枚のパネル展示のみで、あくまでオマケ的。
(左)エロス聖堂。幻想的なライトアップと音声がひたすら流れるだけで、よく分からなかった(笑)。
(右)なぜか誰もいない上映室で映画が流れていた。やけに古そうな映画だし、エロと関係ない内容だし・・・。ちなみに室内には、とっくに絶滅してしまったような年代物のゲーム機が数台置かれていたが「故障中」。
(左)秘宝館には定番のモンロー氏。なおベッドは回転していなかったが、故障しているのか元から回る仕組みの物ではないのかは不明。
(右)これは何の説明も無くポンと置かれていた。後ろにまた年代物のゲーム機が置かれていて、これも壊れているのか間抜けな効果音をずっと発していて、うるさかった。
ラストに現れるお土産コーナー。結構充実しており、商品は年代物のVHSエロビデオ、いやらしい形の置物、性玩具、48手てぬぐい等。本の秘宝館グッズ紹介で見たことのある「授かり飴」(珍&万の形のアメ)もあった。
最後に・・・。出口付近にあったトイレに入ると、手書きで「こぼすな、たらすな、まつたけの汁」の張り紙が。・・・素敵すぎる。
こじんまりした施設なので、30分ぐらいであっさり見学終了。
平日の午前中という事もあると思うが、見学者は最後まで僕1人だけで完全貸切状態であった。この後、近くの龍王峡を見学した帰り際に見た時も駐車場は車1台のみ(しかも隣にある釣り堀の利用者だと思われる・・・)。いったいこの日は何人のお客さんがいたのだろう?
思うのだが、この施設、「年中無休」などと強がってないで「週末のみ営業」にしたほうが経営も楽だと思うのだが・・・。
ちなみに、この施設の向かいにはすっかり寂れた「玩具博物館」の廃墟があった。
ますます鬼怒川秘宝殿の将来が心配になる光景である。
(2013年8月訪問)
『夏は栃木でバイト!!』本編(全29回)はこちらからどうぞ!!
~「夏は栃木でバイト!!」番外編レポート~
栃木県・鬼怒川温泉郷より東武鉄道で3駅。「龍王峡」駅より山道を5分ほど歩いた所にあるのが「鬼怒川秘宝殿」。周囲に存在している観光施設と言えば大自然豊かな「龍王峡」ぐらいで、正直言うと「なんでこんな所に秘宝館が・・・」といった感じだ。
夏休みの1カ月で鬼怒川温泉に滞在している間、出来れば見物したいと思っていたのが、既に当ブログで記事をアップ済みの「東武ワールドスクウェア」と「日光東照宮」、そしてこの「鬼怒川秘宝殿」であった。温泉街から離れている事は知っていたので、当初は「秘宝館は行けないかな・・・」と半分あきらめかけていた。しかしある日、同じホテルに滞在していたバイトメンバーの1人が「ジョギングしている時にその施設の前を通った」と証言し、意外と温泉街からも遠くはないという事実を知ったのだった。
本当は電車でも簡単に行けたのだが、せっかく見知らぬ地・栃木県に来てるんだから周辺も存分に観光したい、ということで徒歩で向かうことに。鬼怒川温泉での最後の休日であろう8月28日。気持ち良い快晴の中、行くなら今日がラストチャンスとばかりに勇んでチャレンジした。
ひたすらセミの鳴き声を聞きながら何もない山道をトボトボ歩き、小さな集落を超えた向こうに「秘宝殿」の巨大な文字を見つけた時は思わずニヤリとしてしまったのであった。
「秘宝館」という昭和のお笑い施設は絶滅の危機に瀕しており、2013年現在、全国に残っているのはわずか3件。この「鬼怒川秘宝殿」はその中の貴重な物件だ。僕は秘宝館の「残骸」は探検したことがあるが、現役の物件に入るのはもちろん初めてである。珍スポットマニアにとって、受付でキチンと入場料を払い、メンテナンスの行き届いた現役の秘宝館内を見物することができるのは非常に幸せな体験なわけで、僕は蛍光灯の下で輝く巨大チ●コ型の展示物を見て「栃木に来て良かったなぁ」と改めて実感したのであった(笑)。
昭和の全盛期は撮影禁止だったが、現在は到る所に「写真撮影OK!」の張り紙が堂々と張られていて、太っ腹な施設となっている。入場料も1000円と値下がりしている(珍スポットではよくある状況)。
受付のおばさんに「ブログ掲載OKですか」と聞くと快く許可してくれ、「結構みなさんに聞かれるんですよ~!」とのこと。やはり全国から珍スポファンが来ているらしい。
なお、入口のノボリには「リニューアルオープン!」という文字が。ホントかよ!?
この秘宝館の一番の見どころは、電動で動くマネキンたちによる展示。どれも周辺地域の史実(?)に絡めたもので本格的だ。自動センサーで解説とセリフが流れ出す仕組み。
(左)真面目にお経を読む道鏡…と思いきや、ものすごい効果音と共に股間がそそり立つ(!!)。なお写真では見えにくいが、後ろの鏡の中には行為中の図。
(右)「板東武者修行出生前夜」。その名の通り。戦いにおもむく前夜の板東夫妻、という事で、セリフは「行かないで!行かないで!イカないで!!(以下略)」といった感じ。
「百花繚乱太閤幻夢」。・・・「秀吉の豪遊ぶりをしのぶ」とあるが、コレはヤリすぎだろ・・・。2人くらい持て余してますよ。
ちなみに、こちらはさすがに電動ギミックは無し。
(左)「雷鳴日光街道狼藉」。題名が良い感じ。木々が生い茂り昼間でも薄暗い日光街道ではこのような光景がよく見られた・・・などという本当かどうか分からない解説と共に、籠担ぎ人がレイプする情景をながめる。
(右)「生写恋情任生手管」。栃木名物といえばかんぴょう。「今年もえぇ~カンピョウが出来たなぁ!」「もうえぇのなんのって・・・(←行為中)」「あぁ~なんてこった!オレもえく(良く)なってきたぁ~!!」→土壁を突き破って飛び出す珍!!(ライトアップ等の演出も強烈。)ラストは吉本新喜劇みたいな効果音で閉幕。
「艶姿温泉郷恋花開」。都築響一の書「珍日本紀行」にて、コレの写真が見開き1ページでデカデカと載っていて強烈であった(笑)。
↑マネキンの展示が終わり、順路終盤になって突如現れる「ラブサイエンスコーナー」。数枚のパネル展示のみで、あくまでオマケ的。
(左)エロス聖堂。幻想的なライトアップと音声がひたすら流れるだけで、よく分からなかった(笑)。
(右)なぜか誰もいない上映室で映画が流れていた。やけに古そうな映画だし、エロと関係ない内容だし・・・。ちなみに室内には、とっくに絶滅してしまったような年代物のゲーム機が数台置かれていたが「故障中」。
(左)秘宝館には定番のモンロー氏。なおベッドは回転していなかったが、故障しているのか元から回る仕組みの物ではないのかは不明。
(右)これは何の説明も無くポンと置かれていた。後ろにまた年代物のゲーム機が置かれていて、これも壊れているのか間抜けな効果音をずっと発していて、うるさかった。
ラストに現れるお土産コーナー。結構充実しており、商品は年代物のVHSエロビデオ、いやらしい形の置物、性玩具、48手てぬぐい等。本の秘宝館グッズ紹介で見たことのある「授かり飴」(珍&万の形のアメ)もあった。
最後に・・・。出口付近にあったトイレに入ると、手書きで「こぼすな、たらすな、まつたけの汁」の張り紙が。・・・素敵すぎる。
こじんまりした施設なので、30分ぐらいであっさり見学終了。
平日の午前中という事もあると思うが、見学者は最後まで僕1人だけで完全貸切状態であった。この後、近くの龍王峡を見学した帰り際に見た時も駐車場は車1台のみ(しかも隣にある釣り堀の利用者だと思われる・・・)。いったいこの日は何人のお客さんがいたのだろう?
思うのだが、この施設、「年中無休」などと強がってないで「週末のみ営業」にしたほうが経営も楽だと思うのだが・・・。
ちなみに、この施設の向かいにはすっかり寂れた「玩具博物館」の廃墟があった。
ますます鬼怒川秘宝殿の将来が心配になる光景である。
(2013年8月訪問)
『夏は栃木でバイト!!』本編(全29回)はこちらからどうぞ!!
熱海には未だ残っていました。WEBでも紹介しています。
3年前に行った時は、江戸時代の浮世絵の特別展だったかな?大胆な描写で感心しました。最近本屋に浮世絵の特集本が並んでいましたが、文化としての貴重な遺産です。
こちらの鬼怒川秘宝殿は、お客さんが少ないにも関わらず館内がきれいで故障している装置もなく嬉しい限りです(笑)。
確かに熱海秘宝館も現存している数少ない秘宝館のうちの1つですね。僕もネットの記事で読みましたが、小さい館内ですが色々な仕掛け展示で楽しそうです。出来れば無くなる前に早く行きたいのですが・・・。
当時物のエロ浮世絵も、秘宝館展示では定番ですね。内容が内容だけにあまり表では紹介されませんが、確かにこちらも当時の重要な文化ですよね。