語りかける花たち

角島 泉(かどしまいずみ) 花日記
 ~石川の四季、花の旅、花のアトリエ こすもす日々のこと


紅を秘めた桜

2013年05月14日 | 石川の四季
Img_3759

「御衣紅」と名付けられた八重桜。

淡い緑色の花びらは、控えめで

遠目には花が咲いているように見えないほど。

ところが花の盛りがすぎた頃、

中心から紅が染み出てきて、

ほんのり酔ったような色気を醸す。




Img_3809

まるで新しい恋をした女のような。




Img_3815

なにか秘密をもった花。

毎年、その密やかな変化を のぞき見るたのしみ。

Img_9997


.





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野にあるように

2013年05月13日 | 花の作品
Img_9963






.







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石楠花(シャクナゲ)

2013年05月12日 | 旅日記
Photo

木立から陽が射して、

一瞬 色めく石楠花。





.



激しいスコールのあとの、石楠花。






Img_9794

.


やがてまた 初夏の陽射し。


Img_9800

石の間から生え、

南向きが好きな花だから、石楠花。








Photo_2

奈良・春日大社内、萬葉植物園 にて

.






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈良・盆藤展

2013年05月07日 | 旅日記
Img_9755

「盆藤(ぼんとう)」という言葉を、初めて知った。

藤の盆栽。

その盆藤ばかりを展示した「盆藤展」を見物に、

奈良へ遠征してきた。

上の写真は、天井まで届く、巨大な藤。

樹齢80年と書いてある。



Img_9747

会場は、旧 興福寺 世尊寺(現在は国際セミナーハウス)

重厚な建物にふさわしい、気品と迫力そなえた花。

館内は甘い香りで満ち、

めくるめく美の世界に、気が遠くなりそうなほど。


Img_9746

出品されている約40鉢もの盆栽は、すべて

奈良で盆栽園を営む生駒泰寛さんの作品なのだとか。

卓越した技術と感性、そして

植物への愛情、根気、

ただもう敬服するばかりです。


.



床の間のしつらい

Img_9749_2

藤には「ノダフジ」と「ヤマフジ」の2種類があるということ、

これも今まで知らなかった。

藤は、他の木に巻き付いたりして伸びていく「ツル性」の植物だが、


「ノダフジ」が右巻き

「ヤマフジ」が左巻き


なのだそうだ。おもしろい。



花穂が長く華やかな「ノダフジ」

花穂は短いが香りの強い「ヤマフジ」

. . . . . .

これだけ色々な藤の花を見る機会もなかなかないので、

とても勉強になりました。
















Img_9763

.


圧巻は、奥の座敷に置かれた

巨大な寄せ植え盆栽。


Img_9782

4種類の藤がからみ合い、絶妙のバランスを保っている。

どこまで自然でどこまで手を加えられたのか

それより一体どういうことなのか

なんだかもう凄すぎて、私は金縛り状態だった。





Img_9773







自然の藤が一番美しいとは思うけど、

この、徹底的に人間の手が加わった盆栽芸術は

また別の感動を覚えてしまう。

自然界から切り離されるというストレスが与えられた一方で

惜しみなく愛情を注がれる。

その矛盾をはらんでいるゆえか、

盆栽の藤は、狂うように美しく咲いていた。









Img_9774_2












  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

能登路の春 ⅱ

2013年05月07日 | 能登の花
Img_3643

能登の海岸沿いは、やぶ椿が群生する。

潮風にも負けない、たくましい花木。

半島の先端、木の浦の断崖の上に

椿の森が延々つづく。

うっそうとした森に咲く深紅の花は

美しもあり怖くもあり。











Img_9652





.


Img_3676_3

椿に限らず、森の中で出会う「赤」は、

時々、心臓に悪い . . .


.


Img_3624

輪島から珠洲にかけての海は

多彩な色、表情を見せてくれる。

海とタンポポ。

Img_3621




水仙もまた、寒さや強風に耐えられる花らしい。

海を見つめる水仙。

いたるところに。

Img_3619


なんでもない空き地に、

民家の庭先に、

明るい光をもたらす水仙の花。


Img_3564


Img_3572


Img_3577


.

ツツジの茂みからひよっこり顔を出した水仙。






Img_9690

鮮やかなツツジが咲く前に、

今が私の春、

魅惑のくちびるで、謳っていた。


.







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする