彼女は まるで花のようだった。
暗闇から現れた一輪の花、
その花は、まさに神の化身であった。
これまでに何度も観たシルヴィ・ギエムのボレロだが、
規則正しく刻まれていくリズムの中に
そのつど違う感情を得ては心を動かされて来た。
今回のボレロは、神々しくも慈愛に満ち、
その崇高な姿に、涙が溢れ出た。
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シルヴィ・ギエム
100年に一人の天才といわれるバレエダンサー。
世界中でひっぱりだこの彼女は、うれしい事に親日家で、
毎年のように来日しては 素晴らしい踊りを披露してくれる。
3・11の大震災を受けて、この秋、福島など東北をはじめ
全国でチャリティ公演を決行した。
外国人アーティストの公演キャンセルも相次ぐ中、
その愛と勇気のあふれる行動に
どれだけの人の心が救われただろう。
私も大変な力を頂いた。
そして5年ほど前に日本ではもう踊らないと決めたボレロを、
日本人が一番喜び、絆を確認できる演目と考え、
封印を解いたのだった。
私が行った富山公演では
全ての人がスタンディングオベーションをおくり、
アンコールの拍手がいつまでも鳴り止まなかった。
Ravel, Bolero danced by Sylvie Guillem
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YouTube: ボレロ シルビ・ギエム Bolero Sylvie Guillem
とってもすてきなお花といずみさんの作り出す空間が素敵だった。
傷は大丈夫ですか。
コンサートも素敵だっただろうな。