大人になっても怖いけど

歯医者に行って来たの。
冷蔵庫１台分の大掛かりな治療の方じゃなくて、ちっちゃな虫歯の治療。

あれは忘れもしない小学校４年の１学期。
盲腸の手術よ。

あまりの恐怖に病院の廊下を逃げ回って看護師さん数名に捕獲されて結局、全身麻酔になった経験があるあたし。
逃亡を図るも虚しく手術室に引きずり込まれドアが閉まる瞬間、母親が涙しながら父親の肩にもたれてる姿が未だ目の裏に焼きついてるわ。

それくらい医者の治療が嫌いなもんだから、きっと歯医者でも相当のぶっちょー面をしていたんだと思うのよ。
なんてったって異国の地で初治療、しかもダニー抜きだもの。

受付のおばちゃんも、看護師さんも先生もまるで腫れ物にでも触るかのように気を使ってくれてね。
しかも肝心の治療は患部が小さいせいもあったんだろうけど、麻酔もせず何の痛みも無くサクサク終了して、拍子抜けしたくらい。
名医に当たったっと嬉しかったの。

でもね、

「あらーっ、今日は一人で来たの？」

「前に来た時『歯医者は嫌い』って言ってたわよね？きっと痛い思いをたくさんしたのね、可愛そうな娘」
（↑ここで抱きしめられそうな勢い）

「今日のお洋服ステキだわ」

「大丈夫よ、ちょっと響くけど我慢できるかしら？」

「はーい、これでおしまい。本当に偉かったわね。よく我慢したわね」

「おうちに帰ったら旦那さんに教えてあげて。あなた今日は本当によく頑張ったって。」



あのー、あたしを何歳だとお思いですか？


今日の夕飯

・クミンチキン
・もやしのソムタム

ダニー弁当



ごっちー


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