忘れられないサッポロビール＠義実家

カナダでスキューバダイビングをしていた人が、１４０年前のビールを発見したという記事をダニーが紹介してくれてね。

発見者はそのビールを某大学の研究室に持ち込んで、飲める状態である事を確認すると残りを飲み干したっていう内容。


ダニーは海底から１４０年前のものを発見しそれを飲食したことに魅力を感じたらしく、ひたすら感心しきり。

あたしはカナダの冷たい海でスキューバダイビングをする人がいるという事と、そんな怪しいビールを飲んでしまう事にビックリ。


それで思い出した義父のこと。
あれはまだ結婚２年目くらいの時よ。

義実家の人々は生粋のケチケチファミリーで、今はもうそんなことしてないけど当時は親子間でも金銭のやり取りは１ドル単位でキッチリしていて驚いたのなんのって。

ある夏、義実家滞在中にダニー父がサッポロの瓶ビールを１本あたしの為に冷やしていてくれたの。

驚いたわ。

自分は散歩がてら空き缶を拾って歩いて換金したりしてるのに、嫁には割高の外国のビールを買ってくれるなんて！

それに1本っていうのが泣けるじゃない？
あたしは舅の優しさを感じて有難く頂いたわ。

感激するあたしを前に「それは日本のビールだろ？懐かしいだろ？」と義父もダニーも嬉しそうにしてたっけ。




　　！　と　　こ　　ろ　　が　　！





どうやらそのビールは義父のいつもの散歩コースの一つ、落ちてる小銭チェックに立ち寄るガソリンスタンドに放置してあったものだった事が発覚。

「拾ったお酒を飲むのはアル中のホームレスくらいだ」と訴えるあたしに対し、「栓はしてあったんだから」と自分とは全く視点が違う親子を前に国民性の違い云々より根本的な人としての違いに不安を感じた忘れられない出来事でした。


今夜は肉野菜炒めと味噌汁と玄米