おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第2章:issanの諸国漫遊記!?

岡山のスポーツチーム、出身選手、岡山に関係する人々などを勝手に応援するissanの日本国内漫遊記 !?

昇格を逃した3位長崎は監督解任! 現状18位の岡山は来季続投! クラブ経営に必要な厳しさとは何か?

2020年12月18日 20時09分00秒 | サッカー




私は特に有馬監督の続投に対して特に反対意見はありません。今季の成績に関しては責任は監督が負う部分が最も大きいとは思っていますが、采配に関する不満はあったにせよ、この選手層で他の監督がどこまでやれたかに関する疑問もありますし、何せコロナ禍でのクラブが背負う大きな赤字を鑑みて考えれば、コストのかかる有名監督を招聘するリスクが大き過ぎると考えるからです。

ベテランを中心に多くの選手の退団が発表されている現状で、新戦力として発表されたのは大卒の2名だけ。短すぎるシーズンオフで大きな補強を期待することはできません。どの道、他のクラブから契約満了を言い渡された選手の中から選別するとなれば、補強そのものに大きな希望を見出すことはほぼ不可能かと思います。



ただ、クラブ経営の厳しさと今後の筋道を考えた時に、「これで大丈夫か?」という漠然とした不安が出てきます。

大きな声では言えませんが、今季の陣容が発表された今年の1月頃、色んな方と話をする中で、このメンバー構成を見た場合に正直これでJ1を目指すのは無理だろうと思いました。主力の年齢も高くなっていますし、余程上手く選手起用して戦力を回さないと難しいだろうなと感じました。しかも、コロナ感染拡大に伴っての長期に渡るリーグ戦の中断と超強行軍となったリーグ戦日程では、この戦力が持ちこたえることはできないだろうという嫌な予想は怪我人続出と言う結果をもって証明されてしまいました。
つまり、結果責任を監督に求めるにしても、それだけの結果を残せるだけの補強であったり環境整備であったり、それらの現場からの要望に対してフロントが応えてきたのかという点では「No!」としか言えないでしょう。つまり、フロントにも「とりあえずこれで何とか!?」という甘えの構造はあったと思います。監督だけに責任を押し付けることはできないとの想いが来季の監督続投に繋がったと考えるのは間違いでしょうか?

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2年で退任のJ2長崎・手倉森監督「3年目はJ1でと考えていたが」昇格逃した悔しさにじむ
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e07fff0a1ac648111b104f61ef5e4e0c836da65
※以下、引用です。

今季限りでの退任が発表されたサッカーJ2のV・ファーレン長崎の手倉森誠監督(53)が18日、オンラインで会見し、3年ぶりのJ1昇格を逃した無念さを口にした。

就任2年目だった手倉森監督は17日にクラブから退任を伝えられたことを明かした上で「最低でも2年でJ1昇格を果たし、3年目はJ1でと考えていたが、それができず、責任を感じていた。昇格できなかった悔しさ、ふがいなさが大きい」と話した。

地元の応援には「長崎のサポーターは温かいと感じていた」と感謝し、「自分が発した言葉が長崎のサッカーの発展に役立てばいい」と思いを述べた。


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文中にもあるように、「退任」とぱ書かれていますが、「17日にクラブから退任を伝えられた」とあるようにクラブ側からの解任であることは間違いありません。同じJ2のクラブでありながら、この厳しさの違いは何なのか? それは、「クラブとしてはできる限りの手を尽くした。その上でJ1昇格を逃したのは監督の責任である」という、クラブ経営に対する確固たる自信の裏返しではないかと思います。

岡山の問題点はフロントとして「クラブができる限りの手を尽くした」と言えるだけの努力をしてこなかった自信のなさにありそうです。木村さんが去り、合議体のような組織となったことでトップダウンで物事が瞬時に動かないもどかしい状況に陥ったのではないかと推察します。北川さんは悪い社長ではないと思いますが、何分にも若い。決断して押し通すだけの灰汁の強さもまだ持ち合わせていないでしょう。長崎の場合はオーナー社長という強い面もありますし、やはり違いは明白です。



来季に不安を抱えたままでシーズンオフを迎え、そしてすぐに新しいシーズンが開幕します。実質的なオフは半月もないでしょう。その短い時間で的確な補強をし、J1を目指せるチームになることは夢物語に近いです。指導力と采配でチームを勝たせるには限界があります。有馬監督にそれを求めることは難しいと思います。それでも勝たないといけないのであれば、必ず残って貰わないといけない選手を引き抜かれることなく引き留めて、適材適所で相応の補強を行うこと。このままではチームの体裁をなしていませんからね。

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これまで、特に取り上げませんでしたが、来季J1に昇格する2チームは、徳島ヴォルティスとアビスパ福岡の2チームに決まりました。来季はJ1から4チームが降格しますから、昇格したとはいえ喜んでばかりはいられません。エレベータークラブになるとクラブ財政にも悪影響が出る恐れがあります。

その上、来季はJ2からの降格も4チームになります。ファジが今季のような成績ですと間違いなく残留争いに巻き込まれます。J1昇格が高望みだったとしても、少なくとも1桁順位で終われるだけの戦い方をしなくてはなりません。それだけの戦力を維持できているとは言えない現状ではありますが、とにかくJ1昇格を目標として強く戦わない限りJ2残留すらままなくなる厳しい状況に直面していることだけは共通認識として持っておかないといけません。

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来季はJ2昇格して以降では最も辛く苦しいシーズンになることは間違いないでしょう。どのクラブもJ3に落ちることだけは避けたいですから、必死で戦います。ファジが今季のような甘っちょろい試合を繰り返しているようでは到底残れません。

その危機感だけはサポーターも全員が持ち合わせて応援しないといけません。

よろしくお願いします。
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遅ればせながら、今季のV1女子大会要項と順位決定方式について

2020年12月18日 19時18分00秒 | バレーボール



既に半分以上リーグ戦を消化している時点で今更とのお叱りは甘んじて受けます。ただ、今季は状況がいつものシーズンと大きく違って、運営にも苦心されていますので、大会要項の内容にも変更があります。



順位決定方式にも変更事項がありますので、ここでしっかりと把握する為にも再確認したいと思います。

昨年度は2つのカンファレンスに分かれていたV1女子は、各カンファレンスの上位4チームが優勝争いに残ることができました。しかし、今季はかなり厳しくなってきます。

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大会要項
2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN
                         

1. 大会名
「2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN」とし、略称を「V1女子」とする。

2. 開催期間
V・レギュラーラウンド:2020年10月17日(土)~2021年2月14日(日)

V・ファイナルステージ:

【最終順位決定戦:1~4位】
2021年2月20日(土)~21日(日)


【最終順位決定戦:5~8位】
2021年2月20日(土)~21日(日)


【最終順位決定戦:9~12位】
2021年2月20日(土)~21日(日)


3. 参加チーム(計12チーム)
JTマーヴェラス、岡山シーガルズ、埼玉上尾メディックス、デンソーエアリービーズ、トヨタ車体クインシーズ、東レアローズ、久光スプリングス、NECレッドロケッツ、日立リヴァーレ、KUROBEアクアフェアリーズ、PFUブルーキャッツ、ヴィクトリーナ姫路

4. 競技方法
(1) 12チームによる2回戦総当たり方式によるV・レギュラーラウンドを行う。

(2)Vレギュラーラウンドの結果により、1~4位、5位~8位、9位~12位の3グループに分け、V・ファイナルステージ(最終順位決定戦)を行う。1日目は、グループ内の最上位チームと最下位チームの対戦、最上位の次順位チームとその次順位チームの対戦を行う。2日目は、1日目の試合の敗者チーム同士の対戦、1日目の試合の勝者チーム同士の対戦を行う。

※最終順位決定戦:9位~12位の結果により、11位・12位となった2チームが「V・チャレンジマッチ」に進出する。(V2女子の上位2チームのいずれかがS1ライセンス不交付の場合は別途定める)

(3) 全試合5セットマッチで行う。

5. 順位決定方法
V・レギュラーラウンド:

(1) V・レギュラーラウンドの順位は、勝利数が多いチームを上位とする。2チームまたはそれ以上のチームの勝利数が並んだ場合は、ポイントの高いチーム、ポイントも並んだ場合はセット率の高いチーム、セット率も同率の場合は得点率の高いチームを上位とする。なお、得点率も同率となった場合は、当該チーム間での計算を行い、勝利数、ポイント、セット率、得点率の順で上位チームを決める。

(2) 試合で付与されるポイントは以下の通りとする。
*「3-0」もしくは「3-1」での勝利・・・3ポイント
*「3-2」での勝利・・・2ポイント
*「2-3」での敗戦・・・1ポイント
*「0-3」もしくは「1-3」での敗戦・・・0ポイント
※棄権または何らかの理由で不戦敗となった場合は、0-25、0-25、0-25で敗戦したものと見なす。

V・ファイナルステージ(最終順位決定戦):

(1) 最終順位決定戦は1戦方式とし、勝敗により順位を決定する。

****************************************************************

2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V Cup

1. 大会名
「2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V Cup」とし、略称を「V Cup」とする。

2. 開催期間
予選ラウンド:
2021年2月27日(土)~3月21日(日)

ファイナルラウンド:
2021年3月27日(土)~28日(日)


3. 参加チーム(計12チーム)
Aグループ:
JTマーヴェラス、岡山シーガルズ、デンソーエアリービーズ、トヨタ車体クインシーズ、久光スプリングス、ヴィクトリーナ姫路

Bグループ:
埼玉上尾メディックス、東レアローズ、NECレッドロケッツ、日立リヴァーレ、KUROBEアクアフェアリーズ、PFUブルーキャッツ

4. 競技方法
(1) 12チームを2グループに分け1回戦総当たり方式による予選ラウンドを行う。

(2) ファイナルラウンドは、各グループの上位2チーム(計4チーム)にて、セミファイナルを行う。セミファイナルの勝者がファイナルに進出し、セミファイナルの敗者が3位決定戦に進出する。

(3) ファイナルラウンドに進出しないチームの順位は、予選ラウンドの結果により5位、7位、9位、11位の順位が決定する。AグループとBグループの同順位における順位決定戦は行わない。

(4) 全試合5セットマッチで行う。

5. 順位決定方法
予選ラウンド:
(1) 予選ラウンドの順位は、勝利数が多いチームを上位とする。2チームまたはそれ以上のチームの勝利数が並んだ場合は、ポイントの高いチーム、ポイントも並んだ場合はセット率の高いチーム、セット率も同率の場合は得点率の高いチームを上位とする。なお、得点率も同率となった場合は、当該チーム間での計算を行い、勝利数、ポイント、セット率、得点率の順で上位チームを決める。

(2) 試合で付与されるポイントは以下の通りとする。
*「3-0」もしくは「3-1」での勝利・・・3ポイント
*「3-2」での勝利・・・2ポイント
*「2-3」での敗戦・・・1ポイント
*「0-3」もしくは「1-3」での敗戦・・・0ポイント
※棄権または何らかの理由で不戦敗となった場合は、0-25、0-25、0-25で敗戦したものと見なす。

ファイナルラウンド:
(1) 最終順位決定戦は1戦方式とし、勝敗により順位を決定する。

****************************************************************

2020-21V.LEAGUE 入替戦

1. V1・V2入替戦(女子)
(1) 大会名:V・チャレンジマッチ ~2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 出場決定戦~

(2) 開催期間:
2021年4月3日(土)~2021年4月4日(日)

(3) 場所:長岡市民体育館

(4) 参加チーム;V1、11位チームとV2、2位チーム、V1、12位チームとV2、1位チーム

※ V2チームが2021-22V.LEAGUE・S1のライセンスを満たしていない場合、V・チャレンジマッチは開催しない。

(5) 競技方法:
▽ 2戦方式で戦い、上位チームを勝者とする。

▽ 全試合5セットマッチとする。

(6) 順位決定方法:
▽ 順位は、勝利数が多いチームを上位とする。2チームの勝利数が並んだ場合は、ポイントの高いチーム、ポイントも並んだ場合はセット率の高いチーム、セット率も同率の場合は得点率の高いチームを上位とする。

▽ ポイントは以下の通り、付与する。
条件
*「3-0」もしくは「3-1」での勝利・・・3ポイント
*「3-2」での勝利・・・2ポイント
*「2-3」での敗戦・・・1ポイント
*「0-3」もしくは「1-3」での敗戦・・・0ポイント
※棄権または何らかの理由で不戦敗となった場合は、0-25、0-25、0-25で敗戦したものと見なす。

(7) 備考:
V2の上位2チームのいずれかがS1ライセンス不交付の場合、またV1においてS1ライセンス不交付が決定したチームが発生した場合のV・チャレンジマッチの開催については別途定める。

引用:https://www.vleague.jp/season/outline/721
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つまり、昨年あと1セットが取れずに惜敗し、悲願の日本一に届かなかった岡山シーガルズが、昨年の雪辱を果たす為には、レギュラーラウンドで4位以内に入らないといけないということになります。現状の順位が5位で、しかも4位のデンソーエアリービーズと勝点差が大きく開いていますから、ここを早急に埋めて逆転する算段をしないといけません。

1月9日(土)から、ホームゲームで再開するV1女子のリーグ戦。まずはレギュラーラウンドで4位以内を確保するための戦いを繰り広げます。上位3チームが抜けて強い今季のリーグですが、何が起きるか分かりません。1試合1試合を必勝態勢で臨み、勝点を奪い取ることが大事です。

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【私見】法を犯す行為と出場資格に言及する

2020年12月18日 06時20分00秒 | サッカー

特にここでコンプライアンスを声高に述べるつもりはありません。

昭和から平成初期にかけて、会社の総務担当になった人の心得として『罪をかぶって墓場まで』という言葉がありました。会社が犯した脱法行為、違法行為に関しては、誰が支持して誰が行ったかに関わらず、総務担当部長なり総務担当課長が全ての責任をかぶって、逮捕され裁きを受けたとしても、全ての案件に対して決して口を割らず、一切をかぶって墓場まで持っていく、というもので、会社に対する忠誠と義理を何よりも重んじる日本的責任の取り方の見本とされました。

また、昭和の時代によく取りざたされた高校野球に関する『連帯責任』の考え方ですが、これに関しては個々人で考え方に違いがありそうです。当時は、野球部に関係ない1生徒が起こした不祥事に関しても学校の連帯責任として甲子園大会等の出場を辞退するのが通例でした。その為、何度も悲劇が繰り返された実例があります。
かつて、甲子園出場の常連校だったある公立校では、野球部に関係ない1生徒の不祥事に因って甲子園を辞退することのないように、問題を起こしそうな生徒は全て強制的に相撲部に入部させていたという話を聞いたことがあります。相撲部で足腰が立たなくなるまでしごいて、一切悪さができなくしたというものです。それほどまでに神経を使っていたというのが当時の姿でした。

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では、今回の本題に移ります。

下記の記事をご一読ください。

出場OK? 責任はどこに? 飲酒問題を起こした山辺高とその部員の全国高校サッカー選手権出場を巡って是非論過熱
https://news.yahoo.co.jp/articles/c67dc77afdb6f15336d66964d7b6ba41ef7b27c1
※以下、引用です。

大晦日に開幕する第99回全国高校サッカー選手権で、奈良県代表として初出場が決まっている県立山辺高校のサッカー部員が寮内で飲酒していた問題を受けて、チームの全国選手権出場と、その飲酒部員の出場の是非を巡って議論が過熱している。
奈良県教育委員会は8日に、一部のメディアで報じられていた山辺高の2年生部員10人の飲酒を発表。11日には同校とともに奈良県庁内で記者会見を開き、予定通り全国選手権に出場すると表明するとともに、当該生徒についてはその後の状況を見極めた上で出場の可否を判断する方針を示した。
17日には再び記者会見を行い、道徳教育や個人面談、ワークシート提出など1週間におよぶ特別指導を実施した結果、反省が見られた8人の全国選手権出場を認めると明言。反省が不十分と判断された残る2人の出場は認めず、引き続き特別指導を行っていくことになった。
 
報道によると全国選手権出場をあらためて明言した同校の吉岡敏之校長は「彼らがせっかくつかんだ機会を奪ってはならない」と他の部員の思いを尊重したと説明。教育委員会の吉田育弘教育長は「酒を飲むことはダメだが、教育として反省状況で判断した」と8人の出場を認めた理由を説明している。
サッカー部員の飲酒に関しては、10月上旬の段階で外部から情報が提供されていたにもかかわらず、学校側は積極的に調査しなかった。全国選手権初出場を決めた直後から再び情報が寄せられ、さらに今月に入って証拠写真も提出される事態を迎えて、初めて重い腰を上げた経緯がある。
そして、3年生までを含めた部員37人に対して聴き取り調査を実施した結果として、レギュラー選手を含めた2年生部員10人が飲酒を認めた。8月に6人がウイスキーを、9月には10人が缶チューハイをそれぞれ寮近くの店舗で購入し、寮内の一室で飲んでいたという。
公立校ではあるものの、山辺高のサッカー部は他校とは一線を画す形態が取られてきた。奈良市内に本社を置く食品会社、天平フーズが経営するボスコヴィラサッカーアカデミーと2017年に提携。同アカデミーに所属する選手たちを、同校のサッカー部員としても活動させてきた。

学校のすぐ近くにあった、廃校となった小学校をリノベーションした寮を生活拠点として、夕食後には語学を学習する時間も設定。トレーニング、食事、同校で学ぶ時間も含めた学業を全面的にサポートし、理念として「サッカーを通じて社会に貢献できる人間力を形成する」と謳ってきた。
サッカー部および寮はボスコヴィラサッカーアカデミーが管理運営し、寮内で発生した事案は寮内で解決する旨の合意書が学校側との間で交わされていたとされる。こうした状況もあって聴き取り調査が今月にずれ込んだ理由を、吉岡校長は11日の記者会見でこう説明していた。

「寮のなか、いわゆる家庭のなかで起こっていることについては、踏み込めないような認識をもっていました。今回の事案は私の認識の甘さによるものだったと思っています」

1922年に定められた未成年者飲酒禁止法によって、日本では20歳未満の飲酒行為が禁じられ、さらに周囲の大人には防止義務や罰金も定められている。大人とは酒類販売店の責任者であり、言うまでもなく保護者となる。ただ、寮で生活している山辺高サッカー部員の場合は誰になるのか。

学校長にとってアンタッチャブルな存在であるならば、管理運営するボスコヴィラサッカーアカデミーは上手く機能していたのか。同校サッカー部をめぐっては今年6月、パワハラを受けて退部を余儀なくされたとして、元部員2人が計1100万円の損害賠償を求める訴えを奈良地裁に起こしている。

訴えられたのは天平フーズと、サッカー部の監督を務めていた興津大三氏。元Jリーガーで、清水エスパルスのスタッフとして元日本代表FW岡崎慎司(現ウエスカ)などもスカウトした興津氏から、暴言や親への罵詈雑言を浴びせられ続けた末に心身が疲弊したと訴状には綴られている。

興津氏は7月に吉岡校長から退任を要請され、全国選手権初出場は山辺高の顧問教諭のもとで勝ち取った。ただ、パワハラ問題は依然として解決していない。県大会こそ制したものの、公立校とアカデミーがタッグを組んだ異彩を放つ試みは、教育の観点で見れば上手く機能しているとは言い難い。

連帯責任という言葉のもと、全国選手権への出場を辞退するべきだと声高に言うつもりはない。実際に大会要項内の「その他」には<参加資格に違反し、そのほか不都合な行為のあったときは、そのチームの出場を停止する>と定められているが、何が不都合な行為にあたるのかは明記されていない。
しかし、法律で禁じられている未成年の飲酒行為を犯したと認めた以上は、少なくとも2年生部員10人には等しく謹慎処分を科し、全国選手権への出場も辞退させるべきではなかったのか。法律を破ればどうなるのかを、全国で戦えない無念の思いを介してわからせることが教育ではないのだろうか。

しかし、吉岡校長が取った一連の対応を見る限りは、ボスコヴィラサッカーアカデミーとの関係をもち出した上で、学校側の責任を回避しようとしていた跡が残念ながら伝わってくる。吉田教育長は「飲酒した部員よりも、見つけられなかった側の責任」と説明したが、ならば責任の所在が誰にあるのかを、具体的な名前をあげた上で明確にするべきではなかったのか。

問題はまだある。山辺高サッカー部の2年生は11人のため、県大会の試合結果などと照らし合わせれば、誰が飲酒をしたのかが特定されやすい。全国選手権へ臨むからには学校やサッカー部全体が、さらには当該生徒が心ない誹謗中傷の標的にされかねない。関係各所と連携を取った上で、子どもたちを全面的に守っていく体制を整える責任が、吉岡校長をはじめとする周囲の大人に求められる。

2017年の秋には全国高校サッカー選手権で優勝した実績をもつ宮崎県の強豪、鵬翔高の複数の部員が宮崎市内の居酒屋で飲酒および喫煙していたことが発覚。全国選手権出場へ向けて勝ち進んでいた、県大会の準決勝が行われる前日の11月2日になって急遽出場を辞退したケースがある。
鵬翔側は「高校野球と違って申告義務がない」として、当初は県サッカー協会および県高体連に報告せず、県大会にも引き続き出場させる方針を示していた。飲酒および喫煙していた事案そのものは前年夏のことだったが、県大会を勝ち進んでいたメンバーのなかには居酒屋にいた部員も含まれていて、世論の反発も大きかったことから判断をあらためている。

山辺高は31日にゼットエーオリプリスタジアムで行われる1回戦で関東第一高と対戦する予定になっている。(文責・藤江直人/スポーツライター)


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私見ですが、私が考えるに結論はさほど難しいとは思えません。部員の飲酒事案であり、寮内で起こった事件でもありますので、これは間違いなくサッカー部の出場辞退が正しい判断だと考えます。団体競技でしかも共同生活している以上は、飲酒行為を知っていて放置した指導者や他の部員にも責任論が起こっても当然と思います。



連帯責任が云々を持ち出す方はいるでしょうが、これは明らかな違法行為であり、法を犯した以上はそれ相応の司法からの処分は必至です。これが一般企業で起こった違法行為であれば、1人が起こした事象であっても、企業として責任を取るのが当然の成り行きです。時代錯誤という意見があったとしても、いつの時代も順法精神は最低限の必須事項ですからね。

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この議論が先送りされ、結局出場辞退に至った場合、代わりに出場する学校にとっても不幸な結果となります。こういうことは即断が大切ではないでしょうか? 揉める前に「何が正義なのか?」をよく考えるべきかと思います。

昨今では、野球部員の不祥事であっても「連帯責任」が重過ぎるとして、当該部員の処分のみで終わらせ、チームの出場辞退にまではしない向きが増えています。根っこはそんなに単純ではないと思いますよ。1人が何かを起こした場合、少なくとも他の部員の数名は何らかの形で関与している筈です。そこまで細部を究明できないのであれば、チームとして連帯責任を取ることはやむを得ないと感じます。そうでなければ、隠蔽しても出てしまえば無罪放免になってしまい、別の事象で処分を受けた学校があれば不公平感が募ります。少なくとも、大人として判断するならそこまでを考えてあげないといけないのではないでしょうか?



高校生の大会は「全てが清廉潔白でなければならない」とは申しません。しかし、こと違法行為があった場合の落とし前だけはつけさせる必要があります。「連帯責任」を理不尽と言う方がいらっしゃいます。「理不尽さを教えることも教育ではないか?」と反論すれば、「痛みを押し付けるのは教育ではない」とおっしゃいます。しかし、社会に出れば皆さんもご経験されたかと思いますが、理不尽なことだらけではないですか? それに耐えて生き残れるかどうかの生存競争こそが社会で生きることとも言えます。

法を犯すことが良いとは決して言いません。しかし、法令順守こそが全てとも言いません。上手く折り合いをつけて生き抜くのが宮仕えの条件です。

ただ、教育的観点から考えるなら、コンプライアンスは絶対条件です。違法行為を黙認することはできないからです。

今回の事案は現代社会と学校教育に対する一つの問題提起ですが、その取り扱いを誤るともっと大きな爆弾になる恐れがあるのです。爆発する前に食い止めることこそが大人の使命のように思いますが、如何でしょうか?

あくまで私見ですから、ご容赦ください。

大変ですよ!!
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