いせ九条の会

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男性顔まけの猛々しい心の女性議員/山崎孝

2008-05-14 | ご投稿
【「母の日」平和行動/イラク撤退を要求/ワシントン】(2008年5月13日付「しんぶん赤旗」)

 【ワシントン=西村央】「母の日」の十一日、米国の反戦女性団体「コード・ピンク」が呼びかけた平和行動がワシントン市内でおこなわれ、イラクからの米軍撤退などを市民に呼びかけました。

 会場では「母の日」の発祥となった、南北戦争直後に夫や子どもを戦争に送るのを拒否しようという一八七〇年のジュリア・ハウさんの「さあ、立ち上がろう」という宣言を参加者に配布。反戦イラク帰還兵も母親とともに駆けつけました。

 「コード・ピンク」のメンバーで、シリアやヨルダンでイラク難民の実態を調査してきたメディア・ベンジャミンさん(45)は「イラクでは国民の生活も、大学も、医療機関もひどく破壊されている。難民には心の傷もある。イラク戦争で息子を失ったお母さんにも呼びかけ、米軍は撤退すべきだという声を高めよう」と訴えました。

 参加者は、集会後、ピンクのカーネーションを手に市内をパレードしました。(以上)

★【コメント】2008年5月14日の朝日新聞「ひと」欄は、佐藤紘彰さんを《男性遍歴がスキャンダルだった和泉式部。明治期に女性解放を唱えた平塚らいてう。古事記以降の女性歌人の系譜をたどる英書『日本の女性詩歌集』を米国で出した》と紹介しています。佐藤紘彰さんは近年、米国で反響があるのは与謝野晶子だといいます。「君死にたもふことなかれ」の言葉が、イラク戦争に揺れる米国学生の胸に響くといいます。

 2008年5月に発表された9条世界会議の声明文「戦争を廃絶するための9条世界宣言」の中で、

《…このような9条は、単なる日本だけの法規ではない。それは、国際平和メカニズムとして機能し、世界の平和を保つために他の国々にも取り入れることができるものである。9条世界会議は、戦争の廃絶をめざして、9条を人類の共有財産として支持する国際運動をつくりあげ、武力によらない平和を地球規模で呼びかける。

 人類は、戦争のない世界に向けてたえず努力してきた。歴史の中で、土着の伝統や偉大な人物たち―とりわけ女性たちは戦争に積極的に反対してきた―は、たえず人類を平和へと導こうとしてきた。》と述べています。

戦争に積極的に反対するとされている女性たちですが、しかし、現在の自民党の女性議員 小池百合子元防衛相は「現行憲法で自衛隊は軍の位置づけになっていない。軍法会議の設置が急がれる」などと述べ、日米同盟のための9条改憲論を展開しています。「自衛隊のいるところが非戦闘地域」と珍妙な国会答弁をした小泉元首相は小池百合子議員を将来の首相候補と持ち上げているそうです。

また、映画「靖国」を反日映画と捉え検閲まがいの上映会を要求した自民党の稲田明美議員は、日本の前途と歴史教育を考える会で、南京虐殺事件を否定的に捉える「百人切り」訴訟の勉強会の講師をしていました。これに目をつけた安倍前首相が福井1区に刺客として送り込み僅差で当選させた人物です。新憲法制定議員同盟の役員をしています。

かように二人の女性議員は、男性顔まけの猛々しい心を持っています。