いせ九条の会

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サンゴは世界の宝なのに/山崎孝

2008-05-13 | ご投稿
5月13日のNHKの「お元気ですか日本列島」は、沖縄県大浦湾の海中の美しいアオサンゴの大群落を写していました。この番組でも触れていましたが、大浦湾に普天間飛行場の返還に伴う代替海上施設案が検討され、大浦湾にあるキャンプ・シュワブ水域がその移設先に決定されています。

キャンプ・シュワブは、国道329号を挟んで、名護市の久志岳を中心とする山岳・森林地帯のシュワブ訓練地区と辺野古の海岸地域にあるキャンプ地区からなっています。同施設では、実弾射撃訓練や水陸両用訓練が実施されており、訓練に伴う原野火災等の事故も発生しています。

大浦湾のアオサンゴの大群落は、長さ80メートル、幅27メートル、高さは12メートルあります。石垣島の白保海域と共に日本では大浦湾だけです。

番組は、サンゴは世界の宝と紹介していました。このサンゴに打撃を与えるのに、戦争と結びつく米軍基地を移設することは、価値判断の基準がずれています。

新憲法制定議員同盟は新憲法に「自然との共生を信条に、美しく豊かな地球環境をまもる」目標を掲げています。国家の最高法規の憲法に、美しく豊かな地球環境をまもることを掲げるのであれば、現在、失われる可能性のある、美しく豊かな地球環境を見殺しにしていては意味がありません。美しく豊かな地球環境を保つ題目は、空念仏に過ぎなくなります。