いせ九条の会

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3千人以上が会場からはみだし、かたや改憲側の集会は愚痴といらだち/山崎孝

2008-05-05 | ご投稿
憲法を巡る社会の動向を反映した二つの報道を紹介します。

【9条世界会議、大入り】(2008年5月5日付朝日新聞)

作家の井上ひさしさんらが呼びかけ人となった「9条世界会議」が4日千葉市の幕張メッセで始まった。憲法9条の意義や核兵器撤廃などについて議論する。9条を守ろうという趣旨に賛同する市民らが主催者の予想を超えて各地から集まり、主催者によると、3千人以上が会場に入りきれない事態になった。

 この日は、9条にエールを送る海外ゲストの発言が相次いだ。約1万2千人が入れる会場からあふれた人たちは近くの広場で、講演を終えたアメリカの平和活動家コーラ・ワイスさんらを囲んで、集会を開いた。

 会議は5日に分科会などを開き、6日に閉会する。(以上)

【改憲団体が集会 世論変化にいらだちも】(2008年5月4日付「しんぶん赤旗」)

 改憲団体の「新しい憲法をつくる国民会議」(自主憲法制定国民会議・堀渉理事長)は三日、東京都内で、「新しい憲法をつくる国民大会」を開きました。約四百人が参加。新聞各社の世論調査で改憲世論が軒並み減っていることもあり、盛り上がりに欠けました。

 自民党の船田元・憲法審議会長代理は「本来なら、いまごろ国会で(憲法改正)論議が相当議論されているはず」(山崎註 愚痴です)と述べ、昨年五月に改憲手続き法の強行成立後、世論の反発などで衆参両院の憲法審査会が始動しない事態にいらだちを隠しませんでした。

 また、名古屋高裁のイラク派兵違憲判決に触れ「いま自衛隊派兵のための憲法九条の解釈はギリギリのところ」と指摘。自衛隊派兵の一般法(恒久法)の早急制定と、九条改憲の緊急性を強調しました。

 小池百合子元防衛相は「(現行憲法で)自衛隊は軍の位置づけになっていない。軍法会議の設置が急がれる」などと述べ、日米同盟のための九条改憲論を展開。平沢勝栄衆院外務委員長は、国会議員の改憲集会(四月)で民主党・長島昭久衆院議員が「改憲は民主党の党是」と発言したのをとらえ、「民主党を含めた話し合いで憲法改正へ持っていけることを示した」と歓迎しました。(以上)