一風斎の趣味的生活/もっと活字を!

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今日のことば(106) ― A. グラムシ

2006-03-12 10:36:27 | Quotation
「歴史の外にあり、人間の外にある客観性が存在するということは可能であるように思われるが、しかし、誰がそのような客観性について判断するのだろうか。誰がこの『宇宙そのものの見地』に立ち得るだろうか。このような見地とは何を意味するのか。これが、神の概念、まさしく知られざる神についての神秘思想における神の概念の残滓であるということは、極めて容易に主張し得るのだ。」(『教育原理の探求のために』)

A. グラムシ(Antonio Gramsci, 1891 - 1937)
イタリアの思想家。イタリア共産党創設者の1人。
「サルデーニャ島のアレス生まれ。トリノ大学文学部近代言語学科に入学。大学以来の友人にトリアッティがいる。
1913年、イタリア社会党トリノ支部に入党。1915年、イタリア社会党機関紙『アヴァンティ!』トリノ支部に入る。1919年、トリアッティ、タスカらとともに社会主義文化週刊紙「オルディネ=ヌオーヴォ」を発刊し、労働者による自主管理を軸とする工場評議会運動を展開。工場占拠闘争をはじめとするトリノの労働運動に積極的に参加。1921年、イタリア共産党の結成に加わり中央委員に選出。1922~23年まで共産党代表としてモスクワ滞在
翌1924年、下院議員に当選するが、1926年、ファシスト政権に逮捕され、20年4か月の禁固刑判決。この様な獄中生活の中で、グラムシの思索の大部分がなされた。1937年の釈放直後に死亡。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)