のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

アフターダーク

2006-09-30 12:16:20 | 通勤快読
村上春樹さんの小説が文庫化されてましたので読んでみました。「海辺のカフカ」以来です。
物語の内容がたった一晩の出来事だけを追ったものでもあり、一応長編ではありますが、著者も割合短い時間で書き上げたんじゃないかなって感じの話でした。

RSSリーダーなんかで検索してみると評判はあまり芳しくないようで、確かに「海辺のカフカ」などと比べれば、内容も読みごたえもなかったですが、私としてはそれなりに楽しめる本でした。
中途半端で消化不良のような印象もありますが、読んでいる途中で、物語の時間の流れからして、夜明けとともに何も解決しないでこのまま話は終わるんだろうなって予測はつきます。

村上春樹さんと言えば、「ノルウェイの森」が超ベストセラーになったのが私がまだ27才のとき、その頃は、その独特の村上ワールドに浸ることがトレンドのような時代だったんでしょうね。
本来、猫も杓子もって感じの作家じゃないのに、日本でももっとも“ポピュラー”な作家になってしまうところが、“人といっしょで安心”の日本人気質が表れているのかも知れません。

それから20年近くもたって、どんどんズレが生じてきたことで逆に本当の良さが出てくるときかも知れないだけに、ファンとしては村上さんに、更に踏ん張ってもらってどんどんいい作品を書いてもらいたいところです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿