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繊維の常識は非常識? 

2006年09月29日 | アパレル放談

「繊維の常識は非常識」昨日の日繊の一面記事の見出しです。

繊維の言葉を他の語句に置き換えれば、全部に当てはまると思います。
「銀行界の常識は非常識」、「ジェネコンの常識は非常識」、「政界の常識は非常識」、「官の常識は非常識」などなど、全ての業界に共通していると思います。

その意味で、それらの常識に対して、「改革断行」、「改革なくして成長なし」の政策が強行され、未曾有の経済成長が生まれた。
こんな風に書くと小泉首相への提灯ブログとなり、小泉ブログにリンクしたくなりますが、その結果「勝ち組」、「負け組」が生まれたのも事実だと思います。

なんとなく、テレビ番組から繊維業界の「勝ち組」についての共通点について、ブログしていたところ、「成功した人は皆、常識だ非常識だとの認識では無く、お客様のご要望に純粋に対応しつづけた結果、常識を打破し」勝ち組となったのだと思います。

川田社長の「すべての工程のリスクを自分で持ち、消費者に直接届けられる企業のみが生き残れる」の考え方も、完全に実現できるかは別として、その様な理念が勝ち組になったのだと思います。

今日の繊研新聞に「コスト競争は限界」 「岐路に立つ商社OEM」「納入掛け率20%も」という見出しが躍っていた。

「掛け率20”%は繊維の常識?」と思っていたタブーに、繊維の業界紙が踏み込んだ見出しに少々驚きました。
それだけ、「非常識な業界」にとっても、深刻な問題と言うことかも知れません。
記事の内容は、商社のOEMの現状について、各商社の対応状況を取材していますが、「非常識」については取り上げていません。

私が常々非常識と思っているのは、
①SPA(百貨店アパレル)がどうして20%という掛率が必要なのか?

②20%を納入業者に要求せざるを得ないならば
 *仕入、生産体制 、生産ロス の軽 減策、物流、貿易や商談の手間の軽減など
   の合理化のための対応がされているのか?
 *継続的な取引で安定的な取り組みができるような関係になって、共存体制
     の関係になっているか

20%をお客様に要求(押付け)せざるを得ないならそれに見合う付加価値
  のある商品造りに挑戦しているか?(丸投げとはジェネコンの常識ではない
  のか?)

OEMとは何を意味しているのか?
  商社はOEMの本来的な意味(機能)を持っているのか?

  OEMはOriginarl Equipment Manufacturer(ing)の略と理解しています。
  英語が堪能ではない私の知識でも、 Equipmentは備品、装備、用品、機器
  理解 しています。
  仕事に必要な知識、技術という別の意味もあるようです。
  Manufacturerは製造業者です。
  その語源して、果たして商社にOEMの機能があるのかという素朴な疑問 が湧
  きます。
   商社はアパレルの子会社化によるOEM化が行なわれているようですが、OEMの
   ハードとソフトが備わっていれば別ですが、商社がOEMという用語を使っていいの
  か、 私が非常識なのか理解出来ません。

  アパレルやSPAから丸投げされた商品が、また企画会社やOEMメーカーに
  丸投げされている現状は昔のジェネコンの丸投げ体質と似ているような気が
   します。

今日のブログは「繊維の常識の中で仕事をさせていただいている」インパナトーレにとって、触れてはならないタブーかも知れません。
非常識な話として、非常識な人だけお読みください。 
     
 

 

 

 



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