TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

RECOLLECTIONS / DAVID GARFIELD & FRIENDS

2005-03-06 23:33:29 | TOTO&FUSION
寄り道しましたが、DAVID GARFIELDのソロワークスに戻りまして、今度ご紹介するのは「RECOLLECTIONS」です。(1997年リリース)
このアルバムはDAVID GARFIELDがいわゆるスタンダードジャズをカバーする企画物で、今までのフュージョンサウンドとは一線を隔すとともに、DAVID GARFIELD名義ではありますが、主役は先の「L.A.KEYBOARD PROJECT」、そしてKAZU MATSUIの「TIME NO LONGER」にも名を連ねていましたジャズピアニスト、TERRY TROTTERと分け合ってます。DAVID GARFIELDが単独で参加している曲が3曲、TERRY TROTTERの曲が2曲、両者共演が4曲てな具合です。
ちょっと面白いアプローチなのが、基本的にはアコースチックなジャズというスタンスでありながら、シンセなどのエレクトリカルな音を効果的に使用しているところでしょうか。(一応、生楽器オンリーの曲も数曲ありますが)
例えば1曲目「AIREGIN」ではホーンセクションのパートを生サックスにシンセサイザーを被せていて、一瞬なにこれ?と思わせるんですけど、そこがミソで、ハマるんですねこれが。
正直私はいわゆるジャズは守備範囲外なので、原曲はほとんど知りません。んなもんですから、どこをどういうふうに料理しているのかはわかりませんが、これを聴くと、原曲も聴いてみたいなという欲求が生まれてきたりもします。人はこんな感じでジャズに回帰していくんですかねえ。
「TRIBUTE TO JEFF」では「BAG'S GROOVE」なんてモロジャズの曲をやったり、ジャズクインテットのDVDのリリースやトリオでのライブをやったりと、DAVID GARFIELDもジャズピアニストとしての活動も最近多くなってきているようで、そんな一面が垣間見える一枚ですね。

曲名一覧も念のため書いときます。
1.AIREGIN(SONNY ROLLINS)
2.I REMEMBER CLIFFORD(BENNY GOLSON)
3.DOLPHIN DANCE(HERBIE HANCOCK)
4.GIANT STEPS(JOHN COLTRANE)
5.NAIMA(JOHN COLTRANE)
6.ENGLISHMAN IN NEW YORK(STING)
7.MILES(MILESTONES)(MILES DAVIS)
8.PEACE(HORRACE SILVER)
9.NARDIS(BILL EVANS)
DAVID GARFIELD(p,syth)TERRY TROTTER/MIKE LANG(p)
BOB SHEPPARD/BRANDON FIELDS/LARRY KLIMAS(sax)
JOHN GUERIN(ds)ABRAHAM LABORIEL/CHUCK DOMANICO(b)
WALTER FOWLER(fh)MICHAEL LANDAU(g)
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TIME NO LONGER / KAZU MATSUI PROJECT 2

2005-03-06 02:00:39 | TOTO&FUSION
KAZU MATSUI PROJECT / TIME NO LONGER 続きです。

6.FATHER ON / FEATURING ROBBEN FORD
渋々のバラードです。夕日に歩き出す侍の後姿が想像されるような...。サムライネタの映画のBGMに使ったらめちゃくちゃ合うでしょう。ROBBEN FORDのアコギをバックに尺八のしゃがれた音色が映えまくってます。
ROBBEN FORD(g)RUSSELL FERRANTE(p)BRIAN MAN(syth)ABRAHAM LABORIEL(b)
VINNIE COLAIUTA(ds)STEVE FORMAN(perc)GRANT GULLICKSON(vo)KAZU MATSUI(尺八)

7.BONFIRE / FEATURING LEE RITENOUR
ABRAHAM LABORIELによるこの曲、これまたモロにRITENOURサウンドしてます。中東っぽいイントロからRITENOURのギターがテク丸出しでがんばってます。ギターの雰囲気はなんとなくCASIOPEAの「4X4」の「GALACTIC FUNK」を思わせます。あの時代のRITENOURサウンドってこんな感じだったんでしょうね。やっぱりこの曲でもギターに押されて尺八は影が薄くなっちゃってます。それからJEFF PORCAROのドラムもハードに決めていてカッコいいです。
LEE RITENOUR(g)VICTOR FELDMAN(p)BRIAN MAN(syth)ABRAHAM LABORIEL(b)
JEFF PORCARO(ds)ALEX ACUNA/STEVE FORMAN(perc)KAZU MATSUI(尺八)

8.THE DESERT / FEATURING PAUL JACKSON JR.
尺八を大フィーチャーした曲です。いわゆる尺八用の曲のバックをフュージョンミュージシャンが固めただけ、といった感じの尺八独演会ですね。ところでPAUL JACKSON JR.が参加してますが、バックでひたすらアコギを弾いているだけで、まあ誰でも良かったかなという存在感になっちゃってるのが残念です。やっぱりこの人はエレキじゃないとね~。ちなみに作曲に参加してるMASAYUKI SUZUKIって誰?
PAUL JACKSON JR.(g)BRIAN MAN (syth)ABRAHAM LABORIEL(b)STEVE FORMAN(perc)KAZU MASUI(尺八)

9.TIME NO LONGER / FEATURING ROBBEN FORD
ROBBEN FORDによるティンパニーが印象的なタイトルトラックです。尺八はほとんど顔を出さずに、ROBBEN FORDのギターとRUSSELL FERRANTEのYELLOW JACKETS組が完全に主役になってます。実施にはこのアルバム、4大ギタリストをフィーチャーとはいえどもほとんどこのROBBEN FORDがメインになってるんですけどね。
ROBBEN FORD(g)RUSSELL FERRANTE(p)BRIAN MAN(syth)ABRAHAM LABORIEL(b)
VINNIE COLAIUTA(ds)STEVE FORMAN(perc)KAZU MATSUI(尺八)

尺八フュージョンというのも珍しいですが、80年代初めにはHIROSHIMAもありましたし、結構こういう「和」を全面的に出したフュージョンというのが当時ちょっとした流行りだったのかもしれませんね。
その後も数々の作品をリリースして来ていますし、もちろん今でも松居慶子夫人のステージでは尺八奏者として参加してます。5月にはニューアルバム「THE STONE MONKEY」が日本でも発売になるそうです。
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