TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

RETRO-SPEC[T] / LARRY KLIMAS その1

2005-03-21 23:47:42 | TOTO&FUSION
さて、DAVID GARFILED のソロワークスシリーズに戻りますが、今回は今度のKARIMA MOTION BLUE公演でも来日するSAX プレーヤー LARRY KLIMASのソロアルバムを取り上げます。もちろんDAVID GARFIELDのアルバムではないんですけど、参加プレーヤーほとんどKARIZMA、DAVID GARFIELDファミリーで固められていて、同じ系統のアルバムなんですね。ほとんどの曲にGARFIELDが参加していて、発売元もCREATCHYですし。

というわけでLARRY KLIMASの1999年リリースのソロアルバム「RETRO-SPEC[T]」です。もちろん音楽はLAフュージョンの王道を行っていて、ロック・ジャズ・ラテン、更にはソウルなんてカテゴライズされる音楽がごった煮になっている楽しいアルバムでございます。

1.BAWLS
LARRY KLIMASはKARIZMAの歴史の中においては、ほぼメインと言ってもいいサックスプレーヤーなわけで、この曲も元々はKARIZMAの曲として作られたいきさつがあります。シャッフルビートのノリのいいリズムをバックにKLIMASが気持ちよくSAXを吹いております。

LARRY KLIMAS(sax)DAVID GARFIELD(keys)MICHAEL LANDAU(g)VINNIE COLAIUTA(ds)
JOHN PIERCE(b)LENNY CASTRO(perc)

2.OFF THE BEATEN PATH
ノリのいいフュージョンサウンドの次はうって変わってジャズしてます。RICK BRAUNのフリューゲル、NICK LANEのトロンボーンも含め、ビッグバンドっぽいジャズが展開されます。ここで注目すべきはSIMON PHILLIPSのハードながらジャジーなドラミングでしょう。SIMONというとどうしてもハードロックなイメージがありますが、「BURNING FOR BUDDY」(RUSH のNEIL PEARTによるBUDDY RICHのトリビュートアルバムです)やJEFF BABKOとのジャズセッションなどに見られる、普通のジャズドラマーとは一線を隔した、独特の力強いジャズドラミングが気持ちいいですね。ちなみにレコーディングエンジニアもSIMONがやってます。

LARRY KLIMAS(sax)DAVID GARFIELD(keys)RICARDO SILVIERA(g)SIMON PHILLIPS(ds)
JIMMY JOHNSON(b)RICK BRAUN(tp,fh)NICK LANE(tb)

3.GANJA
KLIMASが今度はSAXをFLUTEに持ち替えて奏でる爽やかなラテンフュージョンナンバー。さすがラテンジャズマスター、JOHN PENAのベースが光ります。しかしこういうゆったりとしたグルーブにおいて、2.5拍4拍でスネアを入れるような、ラテンジャズの引きずるようなリズムってノリを作るのが難しいんでしょうね。GREG BISONETTEのドラムもなかなか際どいところで、つんのめりそうなノリを作っています。
あっしにはコピー不可能。

LARRY KLIMAS(sax、fl)DAVID GARFIELD(keys)MIKE MILLER/STEVE FARRIS(g)
JOHN PENA(b)GREG BISONETTE(ds)LUIS CONTE(perc)RALF RICKERT(fh)

続く...。
コメント
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