ここ数年、私の頭に何度も去来する言葉があります。
それは、「競争じゃなくて、協力しようよ。」というフレーズ。
これはですね、自分で作ったのですが、特に同性と接触する場面で思うことが多いです。
意味無く競り合ってくる人が多すぎるように感じるのです。「あなたの能力と私の能力はかぶってないから、一緒に補いあったら、もっとすごいことができるのに、なぜあなたは私と競争しようとするのか?」と言いたくなるのです。
この問題は時代背景と関係あるのかな、と思うときがあります。
ついこの前まで、世の中って、結構均質なところがあって、どこに行っても同じようなことをしていたのではないでしょうか。それは、日本という国の経済のあり方と関係していたのかもしれません。要は、どこの会社でも大量に、同じような製品を作っていた時代だったわけです。そういう、均質な社会では、競争が起きやすい。そりゃあそうですよね、みんな同じことをしているのですから。
でも、時代は変わって、情報は極端に多くなり、技術の専門化・洗練化も進み、知識・情報・能力がかぶっているケースというのは大分減ってきているように思います。
にもかかわらず、意味なく対抗心を燃やしたりする人というのは依然として結構いるように思います。
古いなあ、と思うんですけどね・・・
確かに、私が学生だった時分って、偏差値がすごく大事で、極端な人は、やりたいことなんてそっちのけで、より偏差値の高い大学に入っていたりしたわけです。そういう、「あなたと私、どっちが上?」みたいな価値観で育った人は、大人になっても、変な競争をやめられないのかもしれません。それが無意味であっても、まあ習い性なんでしょうか。
ずいぶん昔に、ある雑誌で読んだ話を思い出しました。イタリア人が日本人に言った話です。その中で、そのイタリア人は、「君たちもそのうち、競争するなんてことが、全く意味のないことだって分かる日が来るよ」というようなことを言ってました。なぜか、その言葉が忘れられなかったのです。
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