何でもかんでも、本の知識に頼る人というのがいます。
もちろん、本って、自分が経験していないことについて仮想体験させてくれたり、知らない経験則を教えてくれたりするから、すごい価値があるのは前提です。
でも、自分で考えずに、答えが常に本の中にあると思っている人ってどうかなと思います。
まさに、外在的知識に頼り、内発的な知恵を無視している状態。
明治維新以来日本人は、欧米の植民地にされないために、欧米から輸入された外在的知識をインプットすることにまい進してきたわけですが、それとパラレルに考えると、こういう人が日本に多いのはそれなりに理屈が通る話です。
でも、これからの時代は、むしろ既存の答えがどこにもないような未知の問題が増えたり、誰も考え付かなかったようなアイデアが重視されてきます。だから、外在的知識に頼るよりはむしろ、自分の内なる内発的なひらめきやアイデア、自主性が重要になってきます。
だから、自分の頭を使って考えることの重要性が以前よりもずっと高まっていると思います。
とはいいつつ、自分の頭の栄養分としての本の重要性というのはやはり厳然と残るのは間違いないとは思います。答えそのものを探すのではなく、答えを引き出す鍵となる情報を蓄積するための読書の重要性です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます