タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘。 (正岡子規)

2012-06-19 | 風景

ひと雨毎にアジサイの花が、花言葉の様に「うつろい七変化移り気)

しています。

ここ松江藩主の菩提寺「月照寺」も、当地ではあじさい寺と呼ばれ、

の今、沢山の人が訪れています。

境内の一角にあるこの道は、そぼ降る小雨にしっとりと濡れて、花の鮮

やかさと樹々の緑に包まれ、「紫陽花回廊」?・・・とても心の安らぐ空間

です。

ところで、アジサイに「紫陽花」の漢字(名)を当てたのは中国の詩人・白

楽天と言われていますが、アジサイの花について少し調べて見ると、 異

種名の「オタクサ」は、幕末のオランダ商館医務官(医師・植物学者)シーボ

ルトが長崎滞在中に、日本人妻「お滝さん・楠本滝」の名に因ん命名し

たようです。

シーボルトは、きっとアジサイの美しい色のうつろいに、女のイメージを

重ね合わせて、愛した人の名を命名したのでしょうネ。

横道に反れましたが、道草ついでにシーボルトとお滝の楠本イネについ

ては、我が愛読書・司馬遼太郎の作品「花神」 の中で、幕末動乱期を苦労

に苦労を重ねて医学の道に研鑽し、 現在放映中の朝ドラ「梅ちゃん先生」

の原形モデルとも言うべき女性で、悲しい恋の物語が・・・・・・

アジサイについては、雨が似合うことから、どうしても「日陰」のイメージを抱

きがちですが、そうではありません。

シト降る雨に濡れながらも強く美しく咲く、気高く静かな花なのです。

              ~今日も良い一日を~

庭の木陰に咲いた紫陽花の花

 


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2 コメント

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楽しいページですね! (藤山照夫)
2018-06-30 09:44:01
今朝ラジオでこの紫陽花の俳句を聞いたので、ホームページを開いたら、貴殿のページに達しました。素晴らしい句で、素敵な写真やコメントがあり、楽しいです。
お暇の折、「国木田独歩の詩碑 山林に自由存す」
「中原中也の詩を覗いてみよう」http://www.fujiyama-jp.net/wp/?p=1543をご覧ください。
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藤山様、お立ち寄りありがとうございます。 (takaちゃん)
2018-06-30 19:40:12
私も詩や俳句が好きで、勿論、中原中也
の詩集も愛読しております。
特に詩については、作者の意図もあるのでしょうが、読む側の受け止め方も千差万別、そこのところが良いと思っています。
またお邪魔させて頂きます。
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