ひと雨毎にアジサイの花が、花言葉の様に「うつろい」、七変化(移り気)
しています。
ここ松江藩主の菩提寺「月照寺」も、当地ではあじさい寺と呼ばれ、雨
の今、沢山の人が訪れています。
境内の一角にあるこの道は、そぼ降る小雨にしっとりと濡れて、花の鮮
やかさと樹々の緑に包まれ、「紫陽花回廊」?・・・とても心の安らぐ空間
です。
ところで、アジサイに「紫陽花」の漢字(名)を当てたのは中国の詩人・白
楽天と言われていますが、アジサイの花について少し調べて見ると、 異
種名の「オタクサ」は、幕末のオランダ商館医務官(医師・植物学者)シーボ
ルトが長崎滞在中に、日本人妻「お滝さん・楠本滝」の名に因んで命名し
たようです。
シーボルトは、きっとアジサイの美しい色のうつろいに、彼女のイメージを
重ね合わせて、愛した人の名を命名したのでしょうネ。
横道に反れましたが、道草ついでにシーボルトとお滝の娘楠本イネについ
ては、我が愛読書・司馬遼太郎の作品「花神」 の中で、幕末動乱期を苦労
に苦労を重ねて医学の道に研鑽し、 現在放映中の朝ドラ「梅ちゃん先生」
の原形モデルとも言うべき女性で、悲しい恋の物語が・・・・・・
アジサイについては、雨が似合うことから、どうしても「日陰」のイメージを抱
きがちですが、そうではありません。
シト降る雨に濡れながらも強く美しく咲く、気高く静かな花なのです。
~今日も良い一日を~
❤庭の木陰に咲いた紫陽花の花❤
の詩集も愛読しております。
特に詩については、作者の意図もあるのでしょうが、読む側の受け止め方も千差万別、そこのところが良いと思っています。
またお邪魔させて頂きます。
お暇の折、「国木田独歩の詩碑 山林に自由存す」
「中原中也の詩を覗いてみよう」http://www.fujiyama-jp.net/wp/?p=1543をご覧ください。