タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

  ♪ほんものの愛とは何だろう♪ (映画:寒椿・南野陽子)

2014-10-06 | その他

            ~映画『寒椿』の南野陽子を顔にいっぱい光を当てて描いた見ました~

パソコンの「Dビデオ」なるものを娘に教えてもらい、その中から映画『寒椿』が面白そうであったため、時間

潰しに観てみました。(1992年公開

いわゆるパソコン映画ですが、スクリーンが小さい分、映像は飛び切りきれいで、この映画の監督、降旗映

像ワールドを見られただけでも、一見の価値はありました。

「昭和初期の高知、花街で、人の心が分かる女衒(ぜげん)として知られた富田岩伍(西田敏行)がいた。

 元は任侠の世界に生きた男、堅気の女と結婚するためきっぱりとやくざな世界から足を洗い、女衒(ぜげん

となったが、女をり買いする岩伍の家業に馴染めず、妻の喜和は家を去ってしまう。

岩伍のもとには、ひとり息子の健太郎が残される。

多感な少年健太郎は、女衒の父親への反発と、父としての一種の共感の中で父親を見つめ育っていく。

 そんなある日、父親の博打の借金のカタに、高知で初のバスガイドといわれる貞子(南野陽子)が、愚

にもつかない父親に連れられ、売られてきた。

普通であれば即、女郎という苦界に身を落とすことになりかねない貞子だったが、高知一の料亭・陽暉

楼の主人が、白楽天の牡丹を詠んだ詩 「花開き、花落つ二十日、一城の人皆狂せるがごとし」 を引用

し、この子が笑えば人が皆心奪われると、芸妓(女郎より格段ましな)として仕込まれることになる。・・・陽

暉楼の主人より「牡丹」の源氏名を与えられ、貞子は一躍売れっ子になって行く・・・色街で様々な男達

が、色と欲の世界に牡丹を引き込んで行くのだが・・・

牡丹の心は、無情な親に売られた自分に優しく接してくれた人「岩伍」を一貫して思い慕っているのだっ

た。

そんな折、高知で平民選挙が行われることとなり、牡丹は政治対立の場に否応なく巻き込まれて行く・・

・そして牡丹のその後の運命を大きく狂わせてしまうのだが・・・・」

高知・花街を舞台に繰り広げられる、男と女が織りなす”愛と侠気の世界”を描いた、宮尾登美子原作

の世界を映画化したものであるが、「鬼龍院花子の生涯」「陽暉楼」「序の舞」など一連の宮尾ワールド

の連作の中の作品である。

作品の芸術性はともかく、映画は、観る側の人々がそれぞれにどこにどう感動したかであると思う当方

には、これは、これで・・・

愛には様々な形があるが、本物の『愛』とは何んなのだろうか? と考えさせてくれる映画ではなかった

だろうかと思う。

劇中、倍賞千恵子の「寒椿」が流れているが、この歌がこの映画をよく物語っている・・・・・・

真っ赤な花が 点々と 雪路 染めていく         泣きたいことがある 夜は 小指の骨をかむ

 咲いて見れば 力ずくで 散らされるの 寒の椿      痛い、つらい、ひどい、寒い でもあの日に比べたなら

ほとばしる紅い血で 浄めたいのそっと          うっすら透ける 静脈に 女の意地がある

 あなただけを憶えてて 手のひらで 震えてた私を     抱かれながら 嘘と本音 嗅ぎわけている 春の嵐

 ・・・・・・・・・

~今日も良い一日であります様に~

ちょっとちょっと、私にもおやつ頂戴ヨ

~ジルベール・ベコーのそして今は


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6 コメント

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こんにちは^^ (kao)
2014-10-06 14:03:35
宮尾登美子は私は好きな作家のひとりですが、
映画のストーリーは現実と若干違うのですね。
「櫂」という宮尾登美子の自伝では、喜和は
岩ごに追い出されたのですけれども・・・。
岩ごも喜和にはドメスティックバイオレンスを
繰り返し、揚句外で生ませた赤ちゃんを(宮尾登美子を)
育てさせ、(情が移って結果オーライだったのですが)
とにかく妻にはひどい夫だったようで・・。
私は櫂を先に読んでしまったので、
この映画は結構構えてみてみたい映画のようです。・
ミカちゃんに癒されました~^^・・・。
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kaoちゃんこんにちは” (takaちゃん)
2014-10-06 17:32:01
この映画の原作、著者について無見識でした、宮尾登美子の自伝的原作にもとづく物語でしたか・・
そう思って見れば、喜和と岩伍の関係は、劇中でも何となく棘がのどに引っ掛かっている様な、違和感がありました。
息子健太郎(登美子)が父親の生き様を段々受け入れ、そして次第に尊敬の念へと変化していく様は、親子であれば・・・と言うことなんでしょうか。
また、喜和を慕う心は育ての親に対する「愛」と言うことなんでしょうネ。
そんな背景を知って見ていれば、もっと見応えあったかもと・・・さすがに読書好きのkaoさんですね!
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すみませんm(;;)m (kao)
2014-10-06 18:27:29
つい熱を入れて書きすぎて、
なんだか失礼な書き方をしてしまったかも・・。
普通、原作の背景まで知ってから
映画を見ることはしないと思いますし、
takaさんがご存じないのも当たり前と思います
なんとなく、櫂を見てからだと、少々違和感のある
ストーリーだなあと思って、つい、熱を入れてしまいました・takaさん、恐縮させてしまって、申し訳ありませんでした・・これから気を付けます・・。
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jkaoさんそんなことないですよ! (takaちゃん)
2014-10-06 23:08:16
じつはあれから少し宮尾登美子の事を調べてみました。
まさに自伝でした。
映画はフィクションと言うのは、この事なんでしょうね。かつて母を足蹴にした父を、背中を見て成長する過程で、登美子も次第に受け入れて行ったのでしょうか、これこそ親子の情愛、血ということなのでしょうね。
私は常に、掛け値なしで思ったことを、率直にコメントするので気にしないで。
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Unknown (sakurabana)
2014-10-07 12:39:02
本物の愛とは・・・
私には一生の課題かもそして分からないままにかもです

宮尾登美子さんの自叙伝小説「朱夏」をひと息に読んだ記憶が・・・
寒椿 なんとも切ない歌詞ですね。



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sakurabanaさんいらっしゃいませ^^^ (takaちゃん)
2014-10-07 15:44:59
作家、宮尾登美子の名は当然の様に知っていました
が、恥ずかしながら著書を読んだことがありません。
ほとんどの映画、ドラマは愛をテーマにしていますが、
この映画にもsakurabanaさんがおっしゃるように、ほん
ものの愛とは何か・・・答えはありませんでした。
親子・兄弟・男女の間の、慈しみ、大事に思う心、慕う
情、いとおしむ心等々、その実体は何なのでしょうかね~
私も永遠の課題です。
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