雨上がり、茜の空を、急ぐ鳥。10年位前、彦名(米子市)の水鳥公園に、白鳥の写真を撮りに出掛けた際の情景を、帰宅後にイメージスケッチしたものです。 行く途中、雨に降られて、半ば諦めの心境で向かいま...
(2012・1・21の絵日記)
風の便りに「梅の花が咲いている・・・」と聞き、少し早いなと思いつつ、早速
出掛けて見たところ、予想通り「寒紅梅」の花がチラホラと咲き初めていまし
た。
顔を寄せると「梅は香りに桜は花」と言うほどに、仄かな梅香と紅を差した花
びらに、思わず気持ちがしゃきっと引き締まります。
梅の花と来れば、「梅一輪一輪ほどの暖かさ」と行きたいところですが、これ
は寒梅(花梅)、残念ながらまだひと花毎の暖かさは感じられません。
梅は万葉の昔から、桜と供に親しまれ詠われて来ましたが、「飛び梅」と云う
伝説があります。
~901年(延喜元・正月)あの学問の神・菅原道真公57歳の時、藤原時平の
謀により大宰府に左遷されてしまいます。
都落ちの際に、『東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を
忘るな』と、好きな庭の梅の花との別れを詠みました。
この歌に詠まれた梅の花が、一日にして京から大宰府に飛んで来たと云うの
が「飛び伝説」です。
失意のうちに道真公が亡くなり、これを機に政敵の時平は急死、御所に落雷が
ある等の異変が続いたのです。
相次ぐ災いに朝廷は、道真公の罪を取り消し、本宮に復権、正一位太政大臣を
贈り、大宰府に道真公を祀りました。~
その大宰府天満宮には、今も「飛び梅」が神木として植えられています。
~良い一日を~