タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

~栄光のダービー馬「キーストン物語」~

2012-11-01 | その他

今日は乗馬クラブを覗き馬を見て来ました。

いつも優しいあの目を見て、以前観た「ダービー馬・キーストン」のTVの映像が鮮やかに

りました。

競馬ファンの方には、是非とも一度観ておいて頂きたい映像です。(既に観てをられるだろうが!)

それは今も語り継がれる「キーストン物語」です。

競走馬「キーストン」は、デビュー戦以来山本正司騎手と苦楽を共にし、昭和40年の「東京

優駿」おいては栄光のダービー馬に輝いている。

快速馬・キーストンは、昭和42年・「阪神大賞典」に主戦騎手山本正司を背に、堂々の一番

気で走した。

常に先行でレースを引っ張りながら、4コーナーを回って最後の直線を先頭で快走、ここから

こまで伸びていくのか観客の期待を一心に集める中、突然つまずく様な形で前のめりにな

った。

山本騎手は、内側地面に叩きつけられるように落馬し、同時にキーストンも転倒してしまった

キーストンは立ち上がろうともがくが、左前足の完全脱臼(致命的重傷)で思う様に歩く事がで

きない、山本騎手も落馬の衝撃で投げ出され、そのまま気絶しピクリとも動かない。

それでもキーストンは、山本騎手の様子に気付き、激痛で立ち上がることも出来ないであろう、

そのブラリと垂れ下った足を引きずりながら、一歩一歩、山本騎手にすり寄って行く。

騎手に鼻面をすり寄せ服を引っ張って安否を気遣う、うっすらと意識を取り戻した山本騎手もキ

ーストンを動かさない様に、しっかりと抱き抱える。

山本騎手は再び薄れゆく意識の中で、厩務員に「頼む、早くしてやってくれ・・・」と言いながら気

を失っていった。

この、一部始終を観ていた、数万の大観衆はことごとく涙し、その場を立ち去ろうとしなかったそ

うである・・・・

その後、意識を取り戻した山本騎手は、愛馬キーストンの安楽死を聞き、号泣したそうである。

激痛と苦しみの中で、キーストンは「なぜあんなに優しい目で自分を見詰めたのだろうか!」「

れを告げに来てくれたのだろうか!」と苦悩し、その後山本騎手はキーストンと別れて、「馬に乗

れなくなってしまった。 一時は引退も考えた。」と述懐している。

後に調教師となった山本正司は、キーストンの話になると、今でも涙が止まらないという。

馬は、背中と手綱さばきを通して、騎乗者の力量・人格を見抜くと言われているが、競走馬として

共に戦ってきた山本騎手と「人馬一体」と言う言葉の通り、固い絆で心が通じ合っていたのでしょう。

快速馬・「キーストン」は、短い命でしたが、光とともにターフを駆け抜けて行きました。

以前、テレビでこの時の映像を観て涙してしまいましたが、また今日も、この映像に感涙してしまい

ました。

人も動物も心が通じ合い、そしてどちらも懸命に生き抜いているんですね。

(参考画像~「胸が詰まる動画」YouTube~より。)

             ~今日も良い一日であります様に~