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タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

~映画「隠し剣鬼の爪」~

2012-11-26 | その他

                                              片桐宗蔵(永瀬正敏)

映画「隠し剣鬼の爪」のテレビ放映があり、これまで幾度となく観ているのに

また見ました。

この映画は、山田洋次監督による藤沢周平原作の3部作の一つで、短編・

「隠し剣鬼の爪」と「雪明かり」を元に製作された時代劇映画です。

~幕末期の東北の小藩(海坂藩)の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、母

妹、奉公女中・きえ(松たか子)は貧しくも、ほのぼのとした幸せな生活を送っ

ていた。

やがて母が亡くなり、妹ときえは嫁いで行き、宗蔵は寂しさの中にも武士として

の日々を過ごしていた。

ある日、宗蔵は、3年振りに町で「きえ」に再会するが、幸せなはずのきえは、や

つれて悲ししそうな表情を見せて帰って行く・・・・宗蔵はそれが気に掛かってい

た。

ある日、宗蔵は「きえ」が嫁ぎ先で酷い仕打ちを受けて、病の床に伏せって居る

事を知り、やつれた「きえ」を、人目も憚らず背負い自分の家に引き取る。 

宗蔵は、「きえ」との生活を取り戻して、自分が「きえ」を愛していたことに気づき

藤する。

そんな時、かつての剣の友・狭間(小澤征悦)が謀反を起こし、家老(緒形拳)か

ら藩命として、狭間を討つ様に命じられる・・・・仕方なく真剣の死闘を演じること

になる・・・・

しかし、狭間を討った後、卑劣な家老の行為に・・・・いよいよ「隠し剣鬼の爪」を

使うべき時が来る・・・・愛する人を思う切ない気持ちを心に秘め、理不尽な世に、

武士(男)としての信念を貫く物語である。~

「たそがれ清兵衛」と、ストーリー設定的に似ているところがあるが、全編に流れ

るやるせない愛が、東北弁「それは命令でがんすか? ご命令だば仕方ありまし

ね」という台詞回しと、松たか子の好演がこの映画をぐっと引きしめています。

                                                きえ(松たか子)