数ある花の中でもこの花は、もの心つく頃から30年近くも、ズーッと見続けて
来た印象深い花です。
実家の庭の松の根方にあって、夏が来ると知らない間に、地中から50センチ
ばかりの花茎がスクッと立ち上がり、淡いピンクの上品な花を付けていました。
なぜ印象深いのか、それは当時、家族(11人)の数年に一度の記念写真は、
父の一声で、この場所を背(松)に撮るのが習慣だったからです。
その頃は、たしか「盆花・ボンバナ」と呼んでいた様な気がしながら、スケッチ
を機に調べて見ると、やはり曼珠沙華等と同じ「ヒガンバナ」の仲間で、「夏水
仙・リコリス・クアミゲラ」と言うそうで、その姿形から「裸百合・はだかゆり」とも
呼ばれているようです。
春先から水仙に似た葉だけが勢いよく茂り、これが枯れて跡かたもなくなり、夏
になって知らぬ間に、いきなり(ほんの1週間程で)茎を伸ばして一気に花開く、
少し変わった花です。
この花、今も松の根方に咲いているのかどうか?
私の記憶では、30年位前までは確か(?)に咲いていましたが!!
父親から「毒のある花だから」 と聞かされていたためか、一度も手折ることは有
りませんでした。
毒や刺のある花は、ほんとうに綺麗ですネ。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
❤午後3時に開いた、我が家の三時草(スリー・オクロック・エンゼル)の花❤