のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

モノの値段

2009年05月21日 05時59分32秒 | Weblog
まずは水の値段。
会社では2Lの水を買って一日で飲む。
オフィスはビルの5階にあるのだが、
5階の自動販売機で買うと、水は500mlで100円。
ところが1階のコンビニで買うと、水は2Lで105円なのである。

居酒屋の値段。
先日も飲み放題で2980円というコースだったが、
「安い」という感覚だった。
でもさ。
普通に食事するんだったら一食3000円は間違いなく「高い」と思うだろう。
事実、安いと言われているような居酒屋の単品メニューだって、
スーパーの惣菜売り場の安売りで同じものを買えば半額以下で済む。
居酒屋は高いのだ。
だから居酒屋がぼったくっているかというとそれも違う。
居酒屋の値段の半分は、時間で場所を借りている値段なんだな。
まったく注文しなくたって、居酒屋のスペースは占有され、
他のお客さんを入れることは出来ない。
居酒屋の会計。
料理にだけお金を払っていると思っちゃいけない。
半分はサービス、すなわち人件費を払っている。

つまりはモノの値段は人の値段なのだ。
人件費ってことね。
だから輸入というコストがかかっても、
人件費の安い国で生産されたものが安い。
その意味で
「これの売価はいくらで原価はいくら。こんなに安い原価なのにぼったくりだ」
という批判はナンセンス。
原価に人件費は入っていないからね。

サービス業ともいうべき職場で働いていると自然とこういう感覚が身につく。
粗利、営業利益、人件費、売上総利益、売上原価。
これらの意味は知っておいて損はない。
モノを買うときこれらを即座に計算する感覚もしかり。

商売ということでちょっと話を飛ばす。

トラックでやってくる「無料で粗大ごみを引き取ります」という商売。
心が動かないと言えば嘘になるが私は利用しない。
おそらくまともな手法を使っていないことは容易に想像がつくからである。
ま、善意に解釈すれば、直して国外に売る。
これだっておそらく税金は逃れているわけで。
あとは悪い方向に考えると、
分解して売れる部品をはずして残りは不法投棄。
今の日本では粗大ごみ回収は基本有料。
ただで引き取って、有料のごみ収集に出していたら、
商売になるはずがない。
何らかの「儲かる仕組み」が必ずある。

商売にするのだったらモノはただでは売れない。
フリーペーパーとか、ただで配るものもあるが、
消費者からお金を取っていなくてもどこかに必ず収入の道はある。

モノの値段を深く考える感覚は持っていたほうがいい。
単なる値段の比較ではなく、
これは本当の意味で安いのか。という計算。
それは金勘定でありながらも「健全な計算」なのだから。