㈱イイダアックス 相談役日記

長野県は南信州の自然豊かな下伊那郡高森町から日々の経験、感じた事、気が付いた事などを日記として発信しています。

紅葉が綺麗か美しいか、そこが問題です

2015年11月02日 | 日記
昨年に引続き、エコプロ高森としての活動の一環で、綺麗な景観と美しい景観の違いを勉強すべく、箕輪ダム(通称もみじ湖)と諏訪湖IC周辺の高速道路のり面の景観の違いを勉強に出掛けて来ました。
一般に木を植えると成ると方眼紙で升目に沿って決めたかのように、等間隔で整然と植えることが綺麗で良いことだとばかり思ってきたのですが…
今年のエコプロ高森としての活動の軸を、美植たかもりプロジェクトと銘打って、綺麗から美しいにを合い言葉として、未来の子供達への環境財産として価値ある景観を残そうではないかと言う活動をしているのです。
その現実の姿を見ることが出来る場所があると言うことで、先ずは箕輪ダムというもみじだらけの観光スポットにも成っているもみじ湖を見に行きました。
ここには1万本位は有るのではないかと思われるくらいもみじが植えられて居まして、この紅葉シーズンには見事に色づいて辺り一面黄色と赤のコントラストで多い尽くさんばかりになっていまして正に綺麗なんです。
ただ、良く見るとあたかも人工的な物に見えまして、等間隔で同じ高さに植樹されていることが一目でわかるものなのです。
道路沿いに植えられた物は正に街路樹の様相で、これ以上が無いほどの人工的な景観に成っています。でも綺麗に植えられ綺麗に並んで居るんです。
その後は中央高速道路の諏訪湖IC近くの高速道路のり面を見に行きました。
こちらは樹種が豊富で植え方がバラバラなんです。
密度の詰まった植え方をした場所とスペースを割りと開けた植え方がしてあるんです。
良く見るとそれが自然ぽいんです。自然よりも人工的に自然を演出するとでも言うんでしょうか。
これが私達が言う、綺麗じゃなく美しいを演出したものなのです。
今回はメンバー以外の興味のある町民の方達も4名ほど視察に行ってくれました。
少しづつ、私達が訴える美しさへのこだわりを理解してくれる方達が増えてくれて、30年後、50年後の子供達、高森びと達の環境財産として考え方が継承されていってくれたらと嬉しく思いました。