猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

首相入室時の起立は当然―亀井静香氏の呆れた批判

2007-02-22 06:52:42 | 政界・政治全般
 先日、自民党の中川秀直幹事長が「閣僚は首相に忠誠心を持て」「閣議で首相が入室してきたら起立して迎えよ」と発言した。言葉は多少荒削りであったが政論である。  閣僚は内閣総理大臣によって任命される。従って、首相を誠心誠意補佐するのは当然である。首相は内閣の首長だと憲法にも明記されている。「同輩中の首席」に過ぎなかった戦前とは違うのだ。  それから、首相を起立で出迎える点について。これは、首相という地 . . . 本文を読む

憲法改正国民投票法案、早期の議論・採決を

2007-02-13 01:49:31 | 政界・政治全般
 自民党の二階俊博国会対策委員長は11日のNHK番組で「民主党と円満にやるが、議論だけに空転してしまうことがあれば採決せざるを得ない」と述べて、早期成立へ向けた考えを示した。極めて当然のことである。改正してよいと憲法自身が定めているにも関わらずその手続きを定める法律を60年もの間制定してこなかったのは立法の不作為以外の何物でもないからである。  それに対して民主党の高木義明国対委員長は「参院で全く . . . 本文を読む

安倍総理施政方針演説

2007-01-27 01:24:35 | 政界・政治全般
 安倍総理大臣は、26日午後の衆参両院本会議において施政方針演説を行った。「戦後レジームを大胆に見直し、『美しい国、日本』の実現に向けて、次の50年、100年の時代の荒波に耐え得る新たな国家像を描くことが私の使命だ。国の姿、形を語る憲法改正の議論を深めるべきだ」と述べて、憲法改正に具体的に踏み込んで我が国のグランドデザインを描くための方向性を示すための第一歩となったと言ってよい。  施政方針演説で . . . 本文を読む

安倍内閣発足

2006-09-27 07:56:47 | 政界・政治全般
 26日午後衆議院本会議において安倍晋三・自民党総裁が内閣総理大臣に指名され、安倍内閣が発足した。政策の近い人物を適材適所で配置した、奇を衒わない堅実な内閣ができたと思う。大いに期待が持てる。閣僚名簿は以下の通り。 安倍晋三(総理) 菅義偉(総務) | 長勢甚遠(法務) | 麻生太郎(外務) | 尾身幸次(財務) 冬柴鐵三(国土交通) | 若林正俊(環境) | 塩崎恭久(官房・拉致問題) 溝手顕 . . . 本文を読む

小泉首相、三つの業績―英エコノミスト誌

2006-09-23 01:44:00 | 政界・政治全般
 自民党総裁選も終わり、小泉首相退陣まで残すところほんのわずかである。英エコノミスト誌9月16~22日号が小泉氏の業績について簡潔明瞭にまとめているのでご紹介したい。もっとも「3つの業績」とはいっても手放しで誉めているわけではなく、道半ばであるとのニュアンスが強い。  面白いのは、自衛隊イラク派遣を「対米依存」ではなく正反対に「積極的な対米協力で米軍への依存度を低め」と捉えている点である。米国の特 . . . 本文を読む

国土交通省が海洋政策本部を発足

2006-07-05 03:48:44 | 政界・政治全般
 3日、国土交通省は、省内の海洋関係部局の局長級で構成する「海洋・沿岸域政策推進本部」(本部長=佐藤信秋事務次官)を週内に発足させる方針を固めた。それにより、同省所管の海洋政策を総合的に推進することが目的である。同時に、省内における海洋関係の組織改革にも着手することを検討する。海洋政策については、縦割り行政の弊害が指摘されている。我が国の海洋政策は、国土交通省のほかに、文部科学省、総務省、外務省、 . . . 本文を読む

小沢一郎・民主党新代表の政見演説と公約への感想

2006-04-09 03:29:10 | 政界・政治全般
 昨日4月7日に選出された小沢一郎・民主党新代表の政見演説(要旨)と公約(同)の中で印象に残った点について、感想をいくつか書いておきたいと思う。なお、政見演説と公約の要旨の引用文は全て讀賣新聞4月8日付朝刊に依拠した。 『日本はデタラメな小泉政治の結果、屋台骨が崩れて迷走を続けている。立て直すには明確な理念と設計図が不可欠だ。理念は「共生」だ。人間と人間の共生は平和問題。自然との共生は環境問題。 . . . 本文を読む

民主党代表選挙で小沢一郎氏を選出

2006-04-08 01:11:10 | 政界・政治全般
 7日午後行われた民主党代表選挙では、小沢一郎氏が選出されましたが、関連の報道記事をいくつかまとめておきます。単なる新聞の切り抜きみたいなエントリーですが…。  (参考記事1)の最後の「ただ、今回の代表就任は、偽メール問題というハプニングが引き金となったものだが、小沢氏自身は、早い段階から民主党の中枢に身を置いて政権交代を目指すシナリオを描いていた節がある。」というのが、何とも思わせぶりな書き方で . . . 本文を読む

民主前原代表「政令市県議は不要」―また発言の軽さ露呈

2006-03-15 08:39:17 | 政界・政治全般
 民主党の前原誠司代表が政令市選出の道府県議について「ほとんど仕事が無い」と、不要論と受け取れる発言をして物議をかもしている。「神奈川県議会の半分以上が横浜、川崎から選ばれているのはおかしい」「仕事のない議員さんが神奈川県議会を構成している」などと神奈川県議会を名指しして講演などで繰り返し述べた。これには当然神奈川県議会側、それも身内である民主党系会派が猛反発している。前原氏によれば京都市から選出 . . . 本文を読む

武部幹事長の立派な対応―偽堀江メールで永田議員が謝罪

2006-03-03 00:19:07 | 政界・政治全般
 このたびの偽堀江メール騒動では、うんざりさせられることばかりだったが、今日は少し気分が違う。今日のTVニュースで、国会の議場で、騒動の元凶である永田議員が武部幹事長のもとへ行って直接謝罪している様子が放映されていた。なんでも、武部幹事長への正式の謝罪を行いたいということと二男への謝罪を仲介してくれるように頼んだそうだ。その時の、武部氏の様子が非常に丁寧で、何度も頭を下げており、どちらが謝罪してい . . . 本文を読む

「堀江メール」問題で民主党全面降伏

2006-02-28 22:46:00 | 政界・政治全般
 民主党の永田寿康衆院議員が、ライブドア前社長の堀江貴文容疑者が武部勤・自民党幹事長の二男への送金を指示したものと指摘したメールを予算委員会で取り上げ、関係者の名誉を毀損した疑いが強い問題で、今日、永田氏と民主党が謝罪会見を開き、自民党に対して全面降伏した形となった。名指しで「金で魂を売った」と言われた武部氏が納得行かないのは心情として理解できるけれども、「水に落ちた犬を打ってはならない」との諺の . . . 本文を読む

民主・永田氏進退、判断先送り「当面休養」

2006-02-24 08:44:18 | 政界・政治全般
 民主党の永田議員は堀江メールの件で一旦は辞意を表明したものの、民主党本部は判断を先送りして「休養」扱いにするそうだ。「思い込みで行動」とはずいぶん軽率な話だが、政治家の出処進退についてとやかく言うことはするまい。「精神的に不安定で気持ちが揺れている」ということであれば、療養に専念して早く完治して、民主党の大好きな言葉である「説明責任」を果たしていただけるものと期待している。中身に乏しい話ではあり . . . 本文を読む

民主、新証拠示せず「堀江メール」真偽立証断念の可能性

2006-02-23 02:02:03 | 政界・政治全般
 民主党が、堀江被告が自民党の武部幹事長の二男に対して送金をメールで指示した件で、22日の党首討論でも取り上げられたが、民主党は何の新証拠も示すことなく自滅。毎日の記事を引用しておくので、詳細はそちらをご覧ください。小泉総理の「ちゃんと具体的な証拠を掲げて、偽物ではありません、本物ですと言えばすむ。にもかかわらず、出す出すと言っていまだに出していない」という言葉に尽きると思いますが…。  二つ三つ . . . 本文を読む

国会の品位を貶める民主党永田議員の発言

2006-02-19 00:47:28 | 政界・政治全般
 当ブログでは、原則として純然たる政局の話はできるだけ取り上げない方針にしているが、16日に衆議院予算委員会において民主党の永田寿康議員が「ライブドア前社長の堀江貴文被告が自民党の武部幹事長の二男への資金提供を社内メールで指示していた」と指摘した問題は、「議員の議院内における演説討論等の免責」という憲法上の議員特権に関わるものであるから看過できない。「当事者が事実無根と言っただけで、犯罪がなかった . . . 本文を読む

ライブドア事件を受けて、自民党幹部が続々陳謝

2006-01-24 22:57:01 | 政界・政治全般
 昨日逮捕されたライブドアの堀江社長を先の総選挙で自民党が事実上支援した件につき、武部幹事長に続いて小泉総裁(首相)も責任を認めて陳謝した。少し遅れたものの、潔い対応だと思う。注文をつけるとしたら、小泉首相は、メディアが堀江容疑者を持ち上げてきたことに言及しないほうがよかったし、メディアよりも有権者の判断の方が冷静だったなどといわない方がよかった。これらは事実ではあるにせよ…。言い訳ととられるのは . . . 本文を読む