猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

首相入室時の起立は当然―亀井静香氏の呆れた批判

2007-02-22 06:52:42 | 政界・政治全般
 先日、自民党の中川秀直幹事長が「閣僚は首相に忠誠心を持て」「閣議で首相が入室してきたら起立して迎えよ」と発言した。言葉は多少荒削りであったが政論である。
 閣僚は内閣総理大臣によって任命される。従って、首相を誠心誠意補佐するのは当然である。首相は内閣の首長だと憲法にも明記されている。「同輩中の首席」に過ぎなかった戦前とは違うのだ。
 それから、首相を起立で出迎える点について。これは、首相という地位に敬意を表する行為である。いわば、国旗掲揚・国歌斉唱に際して起立するのがマナーであるのと同じことである。米国の議会に大統領が入場してくる様子を眺めていると、党派を問わず起立して出迎え、敬意を表している。クリントン大統領を軽蔑する共和党議員であっても、ブッシュ大統領を侮蔑する民主党議員であっても、大統領という地位に敬意を表するから、そのようにするのである。
 この点が全く分かっていないのが戦後の日本人である。「何でも平等」と「権威破壊」の精神が身に染みている。だから、亀井静香氏のように「日本はいつから北朝鮮になったのか」などと頓珍漢なことを言い、「自分は直立不動で首相を迎えたことはなかった」と、過去の非常識な慣行を自慢げに言うのである。これでは、国旗掲揚・国歌斉唱に際して起立しない非常識な人と同じである。社民党の福島瑞穂党首も「日本は『ハイル・ヒトラー』の世界ではない」と述べたそうだが、噴飯ものである。それを言うなら、あなたの党(の前身)こそ「偉大なる首領様万歳」の朝鮮労働党と「お友達」だったではないか。
 繰り返すが、地位に敬意を表するのは当然のマナーであり礼儀である。やはり「日本の常識は世界の非常識」としかいいようがない。



(参考記事)
「いつから北朝鮮になった」=自民幹事長発言を批判-国民新・亀井氏
(2月21日19時1分配信 時事通信)
 自民党の中川秀直幹事長が閣僚に安倍晋三首相への「絶対的な忠誠」を求めたことに対し、野党内から21日、「日本はいつから北朝鮮になったのか」(亀井静香国民新党代表代行)などと厳しい批判の声が上がった。
 亀井氏は記者会見で、自身の閣僚経験を振り返り「(閣議の際)自分は直立不動で首相を迎えたことはなかった」と説明。中川氏をPTAに例え「父兄がしゃしゃり出てくると首相にとって良くない。『政権はおかしい』と世間に言ったのと同じで、PTAとしての愛情がない」と皮肉った。
 社民党の福島瑞穂党首も会見で「日本は『ハイル・ヒトラー』の世界ではない」と指摘し、「首相の求心力がないと天下に暴露してしまった。首相も立つ瀬がない」と語った。 

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1 コメント

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そういえば (keiko)
2007-03-01 16:57:39
君が代伴奏判決も、合憲と最高裁で出たですよね。
当たり前のことと言えばそれまでですけど。
地裁ではわけわかんない判決も出てたりするから、最高裁でちゃんとした判例が出て良かったです。
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