08年米大統領選の共和党候補だったジョン・マケイン上院議員が「インタビューで、同党の副大統領候補だったサラ・ペイリン・アラスカ州知事について、12年の次回大統領選への出馬を期待すると述べた。現時点で自らペイリン氏を支持するかどうかに関しては明言を避けたものの、この発言を歓迎したい。
今のアメリカに必要なのは、軟弱と欺瞞に満ち溢れたバラク・フセイン・オバマではなく、蛮勇を期待できるサラ・ペイリン . . . 本文を読む
今年の9月11日は、米国の同時多発テロ事件から5周年の節目の日である。あの日を境に世界が全く別物に変わってしまったというのは極論であろうが、世界の構造が変容したことを象徴する事件には違いない。アフガンにおけるタリバン掃討作戦が対テロ戦争と位置づけられたのは当然として、ブッシュ政権は、イラク戦争やイランの問題もその一環としている。もっとも、対テロ戦争は「自由と民主主義の防衛」の一部をなすものと、ブ . . . 本文を読む
世界で唯一の超大国である米国の動向、とりわけその世界戦略を知ることはいかなる国にとっても不可欠なことである。物事を考える上で最も大きな影響力を持つファクターを中心に考えるのは、ものの道理とでもいうべきだからであって、この際、親米とか反米とかいった情緒的な要素は排するべきであろう。ましてや、対米追随などという批判は的外れである。米国が、好き嫌いに関わらずその動向を知るべき対象であるというに過ぎない . . . 本文を読む
米国防総省は、刻々と変化する安全保障環境の変化に対応するために、4年ごとに国防に関する指針である「国防計画見直し」(QDR)を策定し発表している。その最新版(以下QDR2006と呼ぶ)が2月3日に発表されたので、概要をご紹介する。
QDR2006は、米軍がかかえる四つの重点課題として、〈1〉テロ・ネットワークの撃破〈2〉本土防衛〈3〉戦略的な岐路にある国への対処〈4〉大量破壊兵器の取得・使用阻 . . . 本文を読む
唯一の超大国である米国の世界戦略を知ることは、いずれの国家にとっても外交戦略を立てる上で不可欠である。米大統領の一般教書演説はそのための最も簡潔且つ適切な資料の一つであろう。そこで、1月31日に連邦議会上下両院合同本会議において行われたブッシュ大統領の一般教書演説の概要を紹介しておきたい。各紹介記事は、それぞれに力点のおき方が少しずつ異なっているので、是非全部に目を通してみてください。
その骨 . . . 本文を読む
対テロ戦争においてテロ組織の拠点を攻撃したり、ならず者国家などによる核開発の拠点や独裁者の居所を爆撃するに際しては、軍事技術革命(RMA)の成果の一つであるピンポイント攻撃が軍事的に有効であることは、アフガン戦争やイラク戦争で誰の目にも明らかである。イラクで大統領宮殿などの攻撃に用いられたバンカーバスターなどがとりわけ強力なものである。米国のブッシュ政権は、その破壊力をさらに高めて目標をより一層 . . . 本文を読む
11月に予定されている日米首脳会談の地ならしのために、28日に町村外相とライス国務長官の間で日米外相会談が行われた。概要は参照記事の通りである。注目すべき点は主に次の各点。
1.北朝鮮の核問題に関する6カ国協議で「経済支援の話もすべき」と町村外相が提案したのに対して、ライス長官は日米韓三国の連携が重要だと述べるにとどまった。なぜ、この時点で外相が北朝鮮への経済支援など持ち出したのか理解に苦しむ . . . 本文を読む