猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

憲法改正国民投票法案、早期の議論・採決を

2007-02-13 01:49:31 | 政界・政治全般
 自民党の二階俊博国会対策委員長は11日のNHK番組で「民主党と円満にやるが、議論だけに空転してしまうことがあれば採決せざるを得ない」と述べて、早期成立へ向けた考えを示した。極めて当然のことである。改正してよいと憲法自身が定めているにも関わらずその手続きを定める法律を60年もの間制定してこなかったのは立法の不作為以外の何物でもないからである。
 それに対して民主党の高木義明国対委員長は「参院で全く議論されていないし、衆院でも残された課題がある」と応じたそうだが、それならば一刻も早く「議論」すればよいではないか。しかも本法案は、民主党の意見を大幅に取り入れてメディア規制条項を撤廃した上に、有権者の年齢を「本則18歳附則で当面20歳とする」などという馬鹿馬鹿しい譲歩までしているのだ。
 「民主主義は意見調整ができないとき、多数決を行使するのは当然の帰結だが、問題はこの法案にそれが妥当かだ」という小沢代表の発言に至っては支離滅裂である。国民投票法案に多数決を行使してはいけない理由を是非ともご教示願いたいものである。要するに、いざ議論し採決ということになれば、旧社会党系党内左派の造反が予想されるのが怖いだけの話であろう。柳澤大臣の失言問題では見当違いの審議拒否を行なってみたり、憲法改正に関する国民投票法案ではこの体たらくである。民主党の政権担当能力はお粗末極まりない。



(参考記事1)
[国民投票法案、与党で単独採決も…自民・二階氏が言及]
(2月12日9時16分配信 読売新聞)
 自民党の二階俊博国会対策委員長は11日のNHK番組で、憲法改正手続きを定める国民投票法案について、「5月3日の憲法記念日に法律ができている状況を作らなければならない。民主党と円満にやるが、議論だけに空転してしまうことがあれば採決せざるを得ない」と述べ、民主党との接点が見いだせなければ与党だけで採決する考えを示した。
 公明党の漆原良夫国対委員長も「改正ができる手続きを早く作っておくのは当たり前だ」と同調した。
 これに対し、民主党の高木義明国対委員長は「参院で全く議論されていないし、衆院でも残された課題がある」と強調した。

(参考記事2)
[国民投票法、単独採決をけん制=社民候補への推薦拒否に理解-民主・小沢代表]
(2月12日21時0分配信 時事通信)
 民主党の小沢一郎代表は12日、さいたま市内で記者会見し、憲法改正手続きを定める国民投票法案をめぐり、自民党の二階俊博国対委員長が与党単独採決も辞さない構えを示したことについて「民主主義は意見調整ができないとき、多数決を行使するのは当然の帰結だが、問題はこの法案にそれが妥当かだ」と語り、与党側をけん制した。
 小沢氏はまた、夏の参院選大分選挙区で、社民党県連が擁立を決めた新人候補の推薦を民主党県連が事実上拒否したことに関し「その人で間違いなく当選できるなら、わたしも県連も反対する理由はない」と指摘。民主党県連の判断に理解を示した。その上で「全国に大きな影響を及ぼすことではない」と述べ、社民党と統一候補を擁立する秋田、富山両選挙区への影響を否定した。

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