猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

セキュリティ政策会議、中央省庁の情報管理状況の調査結果を公表

2006-07-26 23:24:26 | 情報化社会
 政府の情報セキュリティ政策会議(議長・安倍晋三官房長官)が、25日、中央省庁のパソコン端末及びサーバのそれぞれの情報管理状況を4段階で評価した調査結果を公表した。端末に関する評価では、基準を100%満たしたA評価はゼロで、おおむね良好なB評価も金融庁など3省庁にとどまった。  とりわけ、警察庁、外務省、法務省、国土交通省、厚生労働省などの、国民の安全に直結する省庁の評価が最低のDにとどまったこと . . . 本文を読む

情報管理について総合的に考える必要―Winnyだけではない

2006-03-16 01:02:00 | 情報化社会
 情報交換ソフトWinnyを通じた情報漏洩問題について、これ以上個々の事例をフォローするのはやめておきますが、一点だけコメントしておきたい。それは、Winnyばかりに焦点が当たりがちだということである。もちろん、Winnyの危険性はきわめて大きく、使用を控えるべきだというのは間違いではないのだが、情報管理体制そのものについて、ひいては情報管理に関する意識の涵養について、もっと焦点をあてるべきである . . . 本文を読む

情報後進国日本―警察、NTT、生保などでもWinnyで情報流出

2006-03-08 22:20:32 | 情報化社会
 情報交換ソフトWinnyを通じた情報流出問題。日本全国に拡散して、我が国が少なくとも情報管理面では「後進国」であることが露呈した感がある。IT最先進国である米国では10年も前から、情報インフラと防護を車の両輪として果敢に開発を進めてきた。官民の連携も密であった。日本は対照的にインフラ偏重で、そのツケがあらわになったということであろう。日本でようやく去年始まったハッキングの模擬実験も米国では10年 . . . 本文を読む

ネットでものを書くこと

2005-10-24 00:30:07 | 情報化社会
 「匿名性は根本的に熟慮と相容れない」これは、私がブログを始めようと思い立ったときから常に頭の片隅に置いている警句である。ちょっと決め付け過ぎのような気もするが、戒めの言葉として受け取る分には有益なのではないかと思う。これは、チャールズ・カプチャンという学者が書いた『アメリカ時代の終わり』という本の中に出てくる言葉で、インターネット社会は情報へのアクセスを容易にするが、逆に広範な意見や事実に触れる . . . 本文を読む

警察庁が有害ネット自動監視システム構築に向け調査

2005-10-22 05:21:52 | 情報化社会
 情報化社会において、インターネットにまつわる安全の確保は、大きく分けて二種類ある。一つはインターネットそのものをサイバーテロのような電子的攻撃から防衛すること、もう一つはインターネットを用いた従来型の犯罪を防ぐことである。残念ながら、日本では両者ともに取り組みが立ち遅れている。前者は、防衛庁や総務省などを中心に各省庁の緊密な連携のもとに対策を進めなければならない。私はその機能に諜報部門も加えた「 . . . 本文を読む

困難な「インターネット統治」問題

2005-10-02 05:52:48 | 情報化社会
 言うまでもなく、インターネットは国境を越えてもっとも自由な活動を享受できる空間である。これを誰がいかに管理すべきかというのが、インターネット統治問題である。具体的には、ドメイン名、技術標準、ネットワークセキュリティ、知的財産、プライバシー、電子商取引、言論の自由、課税、そして「文化と言語の多様性」などの管理である。この11月に、国連の「世界情報化社会サミット」なるものが開かれるのだが、その重要な . . . 本文を読む