猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

チェイニー米副大統領来日

2007-02-24 08:26:02 | 日米同盟
 さる21日、米国のチェイニー副大統領が来日し、安倍総理大臣と会談した。日米同盟重視の立場をとる安倍総理がブッシュ大統領との首脳会談をまだ実現させていない(5月に予定)のは意外といえば意外だが、チェイニー副大統領の訪日により事実上の首脳会談が行われたと言えないこともない。  会談の内容は、日米両国が先日の北朝鮮核開発に関する6カ国合意を評価し今後も日米が連携を強めていくこと、日本は米国のイラク政策 . . . 本文を読む

新アーミテージ・レポート概要

2007-02-22 00:45:18 | 日米同盟
 このほど発表された「新アーミテージ・レポート」の概要をご紹介する。  有名なアーミテージレポートの続編として、アーミテージ氏とJ.ナイ氏が『日米同盟-2020年、好ましいアジアの実現-』をまとめた。これは、今後10~20年間の日米関係の羅針盤の一つになる文書である。2008年の米国大統領選挙で共和党が勝っても民主党が勝っても大筋この線で進むと思われる。  前回に引き続き、中国の不透明さへの懸念を . . . 本文を読む

在日米軍再編、協力に応じ自治体へ交付金―「在日米軍再編推進特別措置法案」提出へ

2007-02-06 01:36:24 | 日米同盟
 政府は、在日米軍再編で施設の建設や部隊の移駐を受け入れる関係自治体に対して、再編事業の進捗度に応じて段階的に配分する形式の「再編交付金」制度の導入を柱とする「在日米軍再編推進特別措置法案」を今国会に提出し成立を目指す。これは、10年間の時限立法である。  再編交付金の仕組みは、原子力発電所の受け入れ先に対する「電源立地地域対策交付金」にならったものである。現在検討されている案では、再編によって負 . . . 本文を読む

看過できない久間防衛相の「不規則発言」

2007-01-29 00:58:47 | 日米同盟
 さる1月9日の防衛庁の防衛省昇格に伴い初代防衛相となった久間章生氏であるが、最近の一連の彼の「不規則発言」を見ていると、そろそろ出処進退を明らかにしていただかなくてはいけないと思う。  まず、24日の日本記者クラブでの会見で、イラク開戦について「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と発言した件。事実関係としては確かに久間氏の認識の通 . . . 本文を読む

普天間移設協議機関、北部市町村が8月中の設置で合意

2006-08-20 06:58:41 | 日米同盟
 沖縄県の稲嶺恵一知事と額賀福志郎防衛庁長官が18日に会談し、在日米軍再編に伴う普天間飛行場移設の協議機関の早期設置に向け調整することで合意した。政府案は何度も紹介している通りキャンプ・シュワブ沿岸にV稲字型の滑走路を設けるというものである。これに対して、稲嶺知事側は独自の暫定ヘリポート案を提案し、これを取り上げなければ協議機関の設置には応じられないとしていた。このたび、額賀長官が「暫定ヘリポート . . . 本文を読む

ミサイル防衛、沖縄にPAC3配備方針、Xバンドレーダー試験運用開始

2006-06-29 02:32:44 | 日米同盟
 北朝鮮によって準備されているとされるミサイル発射実験に、関係あるといえばあり、ないといえばないとも言えるのだが、ミサイル防衛(MD)に関しての動きを二つご紹介する。一つは、先日ハワイで行われたミサイル防衛(MD)に関する日米事務レベル協議で、米側が地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)を、沖縄県の嘉手納基地(嘉手納町など)か嘉手納弾薬庫(沖縄市など)に年内に配備する方針を日本側に伝えて . . . 本文を読む

米軍再編閣議決定、普天間移設先を明記せず

2006-05-31 08:45:05 | 日米同盟
 政府は30日の閣議で、在日米軍再編に関する日米合意の「迅速な実施」に向けた基本方針を決定した。これまでに積み重ねられてきた在日米軍再編に関する議論が、政府の方針として正式決定されたということである。概要は以下の通りである。 ・新たな負担を伴う地方自治体の要望に配慮し、地域振興等の措置を実施 ・海兵隊のグアム移転は所要の経費を分担し、早期に実現する ・防衛関係費を合理化・効率化する。経費見積もり . . . 本文を読む

稲嶺・沖縄県知事と額賀防衛長官が「在沖米軍再編に係る基本確認書」作成

2006-05-12 01:42:18 | 日米同盟
 沖縄県の稲嶺知事が額賀防衛長官と基本確認書を作成して、米海兵隊の普天間飛行場につき事実上合意した。知事は「同意ではない」とも主張しており真意のほどは測りかねるが、沖縄県側が逆提案した移転完了までの間暫定へリポートを作るなどして危険を軽減するようにとの要望を無視しないでほしいというメッセージであろう。また「苦渋の決断」として受け入れた「辺野古沖埋め立て案」を反故にされたことや、使用期限15年(これ . . . 本文を読む

日米安全保障協議委員会(2+2)最終合意に関する補足的記事

2006-05-04 17:03:10 | 日米同盟
 5月1日に日米安全保障協議委員会(2+2)が開催され、在日米軍再編に関する最終合意がなされた。この点に関しては、今までにも何度も取り上げてきたとおりであるが、朝鮮日報電子版(日本語版)の解説記事が、その概要と意義について簡潔明瞭にまとめているので、下に引用して紹介しておく。一瞥するのに実に有用だと思うので、是非目を通してみてください。日本のマスコミもこのぐらい本質に迫りかつ分かりやすい記事を電子 . . . 本文を読む

日米防衛指針見直しへ―国際平和協力を拡充

2006-04-28 00:03:03 | 日米同盟
 日米防衛協力の指針(ガイドライン)は、日米安全保障条約に基づく日米の防衛協力関係(要するに日米同盟)の基本的な方向性を規定する重要な文書である。現在のガイドラインは1997年に策定されたものであり、日米同盟強化を謳うとともに、(1)平時(2)日本有事(3)日本周辺有事の三分野におかえる日米協力の在り方について定めている。これに基づいて、周辺事態法が制定されたのはよく知られている通りである。このた . . . 本文を読む

海兵隊グァム移転費用分担問題決着―日本分担は59%・60億9000万ドル

2006-04-25 00:48:22 | 日米同盟
 訪米中の額賀防衛長官とラムズフェルド米国防長官が、23日夕(日本時間24日早朝)会談を行い、在沖縄海兵隊のグアム移転費用につき、次の通り合意した。額賀長官は、今回も大変有意義な仕事をしたと思う。 ▽総額102億7000万ドルのうち日本側負担を60億9000万ドル、米側負担を41億8000万ドルとする ▽日本側負担のうち、財政支出による無償支援は28億どる、政府出資は15億ドル、国際協力銀行など . . . 本文を読む

米空母艦載機の夜間離着陸訓練、硫黄島から九州・瀬戸内方面へ移設へ

2006-04-18 14:25:54 | 日米同盟
 米海軍厚木基地の空母艦載機は米海兵隊岩国基地への移駐が決定している。それにともない、東京・硫黄島で暫定的に実施している夜間離着陸訓練(NLP)について、2009年度をめどに新たな恒常的訓練施設を決定することで合意した。厚木から硫黄島は1200キロも離れている。それを基地に近い場所で訓練できるようにという要望は当然である。NLPは、空母上にピンポイントで着艦させる技術を維持・向上させるために地上の . . . 本文を読む

普天間飛行場の空中給油機、移駐先は岩国 訓練は分散

2006-04-16 17:44:04 | 日米同盟
 普天間飛行場返還問題における最大の課題である飛行場自体の移設先は名護市のキャンプシュワブ沿岸埋め立て案の修正案で合意が確実であるが、残されたもう一つの重要課題である同基地所属の空中給油機KC130の移駐先が決定した。その概要をご紹介する。  実は、KC130の移駐先が決まらないことには、普天間飛行場返還は実現できないと言っても過言ではなかった。というのは、キャンプシュワブ沿岸に新たに建設するのは . . . 本文を読む

普天間移設、2本の滑走路をV字型に配置する修正で合意

2006-04-08 00:26:54 | 日米同盟
 難航していた普天間飛行場移設問題で、日本政府と地元名護市が、滑走路を海側に1本増設し2本の滑走路をV字形に配置する修正案に合意した。修正合意は(1)原案の滑走路を反時計回りにずらして主に着陸用とし、南西方向の辺野古、豊原地区を飛行ルートから遠ざける(2)増設する滑走路は時計回りに向きを変えて北東方向への離陸用とし、安部地区の上空に飛行ルートがかからないようにするというものである(概要図は讀賣新聞 . . . 本文を読む

普天間移設問題で、政府が修正案提示

2006-03-26 21:16:48 | 日米同盟
 米海兵隊の普天間飛行場移設問題の続報。額賀防衛庁長官が25日夜に沖縄県名護市の島袋吉和市長と会談して提示した修正案によれば、〈1〉米軍機の予定飛行ルートの直下に住宅10戸があるため、滑走路の角度を若干変更〈2〉滑走路を沖合に移動ということである。図はその概略である(読売新聞3月26日付)。報道によれば、滑走路を沖合にずらす点については、50~200メートルの幅で調整されている模様だとされる。名護 . . . 本文を読む