猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

希少金属の代用品研究へ―資源小国の脆弱性軽減を目指して

2006-06-21 05:22:34 | 通商・産業
 我が国が頼みとするハイテク産業にとって、希少金属(レアメタル)という存在は死活的に重要な物質である。希少金属は、抽出が困難な31種類に金属の総称で、それらのトータルでの生産量が全金属の生産量の約1%にしか達しない。我が国では、ニッケル、コバルト、タングステンなどの7種類が国家備蓄の対象となっており、供給不足のときや価格の高騰時に放出することとなっている。石油の備蓄と同じことである。希少金属は、上 . . . 本文を読む

WTO閣僚会議で日本は厳しい立場―農業改革は不可避

2005-10-10 00:59:47 | 通商・産業
 毎度のことだけれども、WTOにおける農業に関する交渉で、日本はまたピンチに立たされそうである。食糧安全保障を口実に農業改革を引き延ばしにすることは、もはや無理がありすぎる。むしろ、このまま対症療法を続けても自給率(現在約40%!!)の向上の妨げとなり、逆に食糧安全保障上問題がある。日本は改革には外圧を要する傾向があるが、農業に関してもおそらくいずれはそういうことになるんだと思う。  日本の農家一 . . . 本文を読む