株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

下藤キリシタン墓の現地説明会へ行ってきました

2014-11-15 22:54:53 | 日記

どうも、ウメです。

だいぶ気温も下がり、今週は大分も真冬並みの寒さだったようです。

この季節に辛いのは水仕事。使い終わった道具などを洗う際に厚手のビニール手袋を装着するのですが、

それでも水の冷たさが体に伝わってきます。

これからもっと寒くなると思うと、雑巾を絞りながら複雑な気持ちになってしまいました・・・。

 

本日は臼杵市の下藤キリシタン墓で行われた現地説明会に参加してきました。

今回は大分県立先哲史料館の大津氏による、当時の下藤村の村落構造に関する講演があり、下藤キリシタン墓を造営した中心人物に関するお話を聞くことができました。

講演の内容としましては、「豊後国大野郡野津院御検地帳」(1597)とルイスフロイスの「日本史」という二つの史料、さらに、下藤地区の字図や現在も残っている屋号や地名から、下藤キリシタン墓を造営した中心人物の屋敷がどのあたりにあったかというお話だったのですが、 地元の人々によって残されてきた記録と文書などの史料の記録を照らし合わせ、一つの可能性を導き出すという点に、「語り継ぐ」・「受け継ぐ」ということの大切さを感じました。

 

 

 講演の途中から、実際の現地へ行き、現在のどのあたりかというのを見てきました。

その後、下藤キリシタン墓へいき、臼杵市の担当者から現在までの調査成果に関する説明がありました。

今回は、「地元」に残る伝承などの大切さを改めて感じました。

まさに、下藤地区に住まわれているの人々が紡いできた歴史。

実際の遺跡や遺物だけでなく、そういった地元の歴史も大切に後世へ受け継いでいけたら素敵だなと思いました。

 

 

 

 


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