こんにちは、馬頭です。11月になり、今年もあと2ヶ月となりました。この時期はコンビニなどにはクリスマス関連の商品が並び、年賀状のキャンペーンなども始まって、もはや年末なのかという雰囲気になります。来年の話をすると鬼が笑うというように、病気やケガがないように気を引き締めて残り2ヶ月頑張っていきたいと思います。
さて、先週の土日は長崎県松浦市に所在する鷹島にて開催された「第19回中・四国九州保存修復研究会」に参加しました。中国地方・四国・九州の文化財保存修復の研究者が集まり、研究発表やテーマを設けての討論をおこなう研究会です。私としては学生時代よりほぼ毎年参加させていただいており、一番馴染みが深い研究会でもあります。今年は、国指定史跡に登録されたこともあり、近年メディアなどでも大注目されている元寇船が眠る「鷹島神崎遺跡」で有名な松浦市鷹島で開催されるということで楽しみにしていました。
研究会は鷹島ということもあり、1日目は水中考古学や海底での発掘調査についての発表や鉄製品の保存についての討論会がおこなわれ、2日目は各地の研究者の方の研究内容の発表と松浦市歴史民俗博物館と松浦市埋蔵文化財センターの見学ツアーがおこなわれました。
両日ともに大変興味深い内容ばかりで、鷹島海底遺跡の発掘調査や出土品、保存処理などは考古学のロマンを感じました。
※実際に発見された遺物の一部より復元された元寇船を停泊するために使用された碇。木材と石で造られており、総重量約1トンあるそうです。
夜には豪勢すぎる料理で懇親会が催され、皆さんと保存修復の話から他愛ない話など夜中まで盛り上がり、大変充実した時間を過ごすことができました。運営の皆様や開催地の担当者の皆様、素敵な研究会をありがとうございました。
※元寇の際には、この景色に4千隻もの元寇船が取り囲んだと記録にあります。そのほとんどが神風(暴風雨)により沈没したため、この景色の海底には今も4千隻もの元寇船が眠っています。