株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

古宮古墳~大分市三芳~

2010-09-21 07:48:57 | 文化財
おはようございます。うめです。
最近、朝方が涼しくなってきましたね。
暑がりの僕は扇風機をつけたまま寝てしまい、
朝方に「寒っ!!」と起きてしまう日々を過ごしています・・・。
でも昼間はまだまだ暑いですから、
もうちょっと涼しくなるのを望んでいます。



今回は大分市にある古宮古墳を紹介します。

古宮古墳は大分市三芳にある古墳です。
場所としては、椎迫天満宮の北側になります。
詳しい道順については最後に書きますので、
そちらを参考にしてください。

この古宮古墳の周辺は公園として整備されています。
見学者用の駐車場もありますので、ラフな格好でも
見学に行くことができます。


こちらが古宮古墳です。
木の枝があり分かりにくいかもしれませんが、
写真の真ん中の芝がある部分が古宮古墳です。



さて、皆さんは中学校の歴史などで、
「前方後円墳」という墳丘の形を聞いたことがあると思います。
この「方」が方形を意味し、「円」が円形を意味しております。
墳丘の形が方形と円形が組み合わせたものだから
「前方後円墳」といいます。
古宮古墳は写真では分かりづらいですが、
墳丘が方形の形をしています。
そのため、古宮古墳は「方墳」になります。



古墳の中には埋葬者を安置するための石室があります。
写真のように入口に扉がある為、中に入ることはできませんが、
扉の間から石室内を見ることができます。



古宮古墳は石室が巨大な凝灰岩をくり抜いたものを
使用しているという特徴があります。

古墳の石室は多くの場合、石を積み重ねて造られていたり、
巨大な岩を一面に用いるという構造をしています。



このような構造をした古墳は九州内では今のところ
古宮古墳しか発見されておりません。

この石室の特徴的なつくりから、
古宮古墳は7世紀中ごろから後半にかけて造られたもので、
畿内の大和政権と深い関わりがあった人物の
お墓ではないかといわれています。
有力な候補者として大分君恵尺(おおいたのきみえさか)
ではないかと考えられています。



今回は大分市内にある古宮古墳を紹介しましたが、
古墳は意外と身近な色々な場所にあります。
古宮古墳のように、車で簡単に見学に行くことができる
古墳もありますので、皆さんも気楽に足を運んでみてください。


(古宮古墳への道順)
大分市内から県道21号線を通り、大分ICに行く道の途中で、
椎迫橋北という信号があります。そこを右に曲がり、
一つ目の信号(ガソリンスタンドが道路の両脇にある場所です)を左に入ります。
そうしますと右側に、にじが丘ゴルフガーデンがありますので、その手前の道を右側に
入りますと古宮古墳見学者用の駐車場があります。
道路に案内用の看板もありますので、そちらも参考にしてみてください。


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