まい@まにら
最後のアクティビティは、自分達が人生で一番怖いこと、恐れていること。もしくは、自分を最も脅しているもの」のシェアリングでした。自分がこれまで心の内にためていた「恐れ」を初めて他の人に打ち明けた子もいました。
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母親について
『人生で一番怖いのは母親です。母親からいつも学校が終わったら定時に帰宅するように言われていて、放課後に宿題やリサーチをしていても信じてもらえないの。お母さんが決めたことはすぐに従わないと怒られる上に、すぐに「早くオトコを作って結婚してしまうんじゃないか」と言われる。私は母からいつも言われている「早婚」なんて望んでもいないのに・・・』
『母親が一番怖い。夜遅くに帰宅するとよく叱られる。また、両親はしょっちゅうお金のことで喧嘩をしている。この前の夏休みには、家の修理をするための経費を稼ぐために僕が漁港で働くことになった。』
両親
『両親が怖いです。両親によってしょっちゅう体罰を与えられるから。両親の間で何か問題が起きても私が叩かれるの。ひどいときは私の存在が両親の人生に「不運」をもたらしていると言われるのよ。』
父親
『父親が怖い。言いつけにすぐに従わなければ叩かれるんだ・・・。』
『父親のきょうだいである伯母は、父親は仕事もないのに子どもが多いために、貧しいんだと怒っています。いつも食べるものに困っていて、おいしいものも食べられないと、しょっちゅういやみを言われます。
自分も父親がいないほうがいいと思う。仕事をしないだけでなく、タバコや酒も良く飲む上にしょっちゅう暴力を振るうの。そのせいで母親は病弱で無理をして働かないとしないといけない。
私も、自分達の生活の貧しさは父親にあると思うわ。貧しくて食べていけないのにきょうだいばかりが増えるの。(発表では話さなかったが、スタッフと講師にいとこからレイプにあったことを告白。父親に言ったがなにもしてくれなかったことが、実は父への怒りの最大要因となっている。)』
『パパが怖い。ある日、パパが他の女の人と浮気をしているところを見つけたの。パパは家に50ペソしか渡してないの。ママは毎日そのお金で家計をやりくりをしているのよ。私、怒りのあまりにパパを罵倒して、金づちで殴りかかったの。その後、パパへの嫌悪感と、暴力を振るってしまった自分自身に対する自己嫌悪のあまり、自分もお酒を飲むようになり、友達と夜遊びをするようになったの。
でも今はそのような行動に走ってしまった自分に後悔しているわ。どんなに許しがたい、悪い行いをしても、私にとってパパはパパなの。なにか家で問題が起きたときや助けが必要なときに、やはり一番頼りになるのは「パパ」でもあるし。
実際、私が病気になったときも薬を買ってきてくれて、看病をしてくれたのもパパだったわ。私自身、自分がパパに行ったことをどんなに後悔しても、未だにパパに面と向かって謝ることができないの。』
(彼女は発表中に号泣しており、聞いていた子ども達の中にも「何があっても家族はたった一つしかない家族なんだ」ということに気がついた子もいました。結局、ワークショップの後、彼女は迎えに来た父親と仲直りしました。)
きょうだい
『兄が怖い。怒るとすぐにきょうだいに対して暴力を振るう。僕もしょっちゅう怒られ、殴られる。』
その他
『自分達を育ててくれている母親がいなくなってしまうことが一番怖い。』
『愛している人がいなくなったり、死んだりすることが怖い。特に、お母さんは病気がちなので、早く死んでしまうのではないかと思うと怖い。』
『うちはクリスマスや正月、誕生日など家族の行事には、兄たちが家に帰省しみんなで集まるのだけど、酒が回ってくるとけんかが始まり、時には殴りあいにまで発展することがあるだ。一度、兄達が喧嘩をしているところで、止めに入った母までも殴られてしまい、体が弱い母はショックのあまり息ができなくなってしまったんだ。幸い一命をとりとめたけど、末っ子の自分はこのとき母親のために何かしてあげたかったが、何もしてあげることができなかった。』
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当たり前となっている毎日の生活。参加者たちはその中で傷ついたり、悲しんだりしたことを改めて言葉にして見つめなおしていました。このワークショップを通して、自分で解決への道を見つけた子もいます。シェアリングなどを通して自分や自分の抱える問題を意識化・表現することが彼・彼女たちの今後の一歩につながりますように。
最後のアクティビティは、自分達が人生で一番怖いこと、恐れていること。もしくは、自分を最も脅しているもの」のシェアリングでした。自分がこれまで心の内にためていた「恐れ」を初めて他の人に打ち明けた子もいました。
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母親について
『人生で一番怖いのは母親です。母親からいつも学校が終わったら定時に帰宅するように言われていて、放課後に宿題やリサーチをしていても信じてもらえないの。お母さんが決めたことはすぐに従わないと怒られる上に、すぐに「早くオトコを作って結婚してしまうんじゃないか」と言われる。私は母からいつも言われている「早婚」なんて望んでもいないのに・・・』
『母親が一番怖い。夜遅くに帰宅するとよく叱られる。また、両親はしょっちゅうお金のことで喧嘩をしている。この前の夏休みには、家の修理をするための経費を稼ぐために僕が漁港で働くことになった。』
両親
『両親が怖いです。両親によってしょっちゅう体罰を与えられるから。両親の間で何か問題が起きても私が叩かれるの。ひどいときは私の存在が両親の人生に「不運」をもたらしていると言われるのよ。』
父親
『父親が怖い。言いつけにすぐに従わなければ叩かれるんだ・・・。』
『父親のきょうだいである伯母は、父親は仕事もないのに子どもが多いために、貧しいんだと怒っています。いつも食べるものに困っていて、おいしいものも食べられないと、しょっちゅういやみを言われます。
自分も父親がいないほうがいいと思う。仕事をしないだけでなく、タバコや酒も良く飲む上にしょっちゅう暴力を振るうの。そのせいで母親は病弱で無理をして働かないとしないといけない。
私も、自分達の生活の貧しさは父親にあると思うわ。貧しくて食べていけないのにきょうだいばかりが増えるの。(発表では話さなかったが、スタッフと講師にいとこからレイプにあったことを告白。父親に言ったがなにもしてくれなかったことが、実は父への怒りの最大要因となっている。)』
『パパが怖い。ある日、パパが他の女の人と浮気をしているところを見つけたの。パパは家に50ペソしか渡してないの。ママは毎日そのお金で家計をやりくりをしているのよ。私、怒りのあまりにパパを罵倒して、金づちで殴りかかったの。その後、パパへの嫌悪感と、暴力を振るってしまった自分自身に対する自己嫌悪のあまり、自分もお酒を飲むようになり、友達と夜遊びをするようになったの。
でも今はそのような行動に走ってしまった自分に後悔しているわ。どんなに許しがたい、悪い行いをしても、私にとってパパはパパなの。なにか家で問題が起きたときや助けが必要なときに、やはり一番頼りになるのは「パパ」でもあるし。
実際、私が病気になったときも薬を買ってきてくれて、看病をしてくれたのもパパだったわ。私自身、自分がパパに行ったことをどんなに後悔しても、未だにパパに面と向かって謝ることができないの。』
(彼女は発表中に号泣しており、聞いていた子ども達の中にも「何があっても家族はたった一つしかない家族なんだ」ということに気がついた子もいました。結局、ワークショップの後、彼女は迎えに来た父親と仲直りしました。)
きょうだい
『兄が怖い。怒るとすぐにきょうだいに対して暴力を振るう。僕もしょっちゅう怒られ、殴られる。』
その他
『自分達を育ててくれている母親がいなくなってしまうことが一番怖い。』
『愛している人がいなくなったり、死んだりすることが怖い。特に、お母さんは病気がちなので、早く死んでしまうのではないかと思うと怖い。』
『うちはクリスマスや正月、誕生日など家族の行事には、兄たちが家に帰省しみんなで集まるのだけど、酒が回ってくるとけんかが始まり、時には殴りあいにまで発展することがあるだ。一度、兄達が喧嘩をしているところで、止めに入った母までも殴られてしまい、体が弱い母はショックのあまり息ができなくなってしまったんだ。幸い一命をとりとめたけど、末っ子の自分はこのとき母親のために何かしてあげたかったが、何もしてあげることができなかった。』
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当たり前となっている毎日の生活。参加者たちはその中で傷ついたり、悲しんだりしたことを改めて言葉にして見つめなおしていました。このワークショップを通して、自分で解決への道を見つけた子もいます。シェアリングなどを通して自分や自分の抱える問題を意識化・表現することが彼・彼女たちの今後の一歩につながりますように。