ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

学校に通う路上の子どもたち

2012年09月07日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

路上で働きながら学校に通っている子どもたちが、マニラにはたくさんいます。交通費や文房具、または家族の食費を稼ぐために学校が終わってから夜まで働く子どもたちです。アイキャンでは、小学校から大学生まで約20人に交通費や学費、教科書代などの通学補助をしています。ソーシャルワーカーのマイエンが定期的に家庭訪問や学校訪問によるモニタリングとミーティングをしています。



この日は、そのミーティングの日です。
マイエン「今日は、6月から8月にちゃんと学校に通うことができたかどうか教えてください。学校に通うだけでも大変な状況は分かっています。何か問題を抱えていたら、一緒に何かできることはないか考えましょう。」



カルラ(仮名)「夜働いて朝寝不足で、学校に行けない時がありました。それから、お昼ご飯代が払えない時もあって学校に行けない時もありました。合計8日くらい休んでしまったと思います。」

ジュン(仮名)「ずっと学校を休んでしまっています。・・・」
彼は、母親が入院し、兄が麻薬で捕まり、父親は仕事がなく、彼の収入に家族が頼っている状況です。しかし、18歳で漸く6年生になりました。もう少しなのでがんばって卒業してもらいたいと思っています。来週マイエンが学校の先生とジュンと一緒に話をすることにしました。これからのことを話合います。

リッキー(仮名)「僕は、交通費が払えないので、毎日歩いて通っています。お母さんにも交通費は払ってもらえません。でも、ちょっと危ない地域を通るので、交通費を補助してもらえるといいなと思います。ウロウロたむろしている人たちに、ケンカをしかけられたりしそうになります。おばあちゃんに、ズボンの裾を直してとお願いしたら、お金を払えと言われました。でも、長くても大丈夫。」
リッキーは、17歳ですがこの6月から小学校1年生に入学しました。今まで勉強する機会を得られなかった時間を取り戻そうとがんばって通っているのを嬉しく思います。

子どもたちは、それぞれの状況を抱えながら勉強しています。一人一人の状況に寄り添い学校に通える環境を作れるように、精神的サポートも含めて行っていきます。

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