ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

マリガヤ校舎建設 -中間報告-

2010年07月31日 | 先住民ブラアンの子どもたち
たくや@ミンダナオ

以前からご紹介している、マリガヤ分校は本校であるアスパン小学校から徒歩2~3時間の場所に位置しています。この分校の開校により、アスパン小学校まで歩けなかった10歳未満の子どもたちも、学校に通えるようになりました。しかしマリガヤ分校には先生が一人配属されただけで、それ以外の教育環境は整っていません。今の所、村の集会場を間借りしながら、一人の先生が100人以上の子どもたちを受け持っています。

過去記事:
『去ってしまった30人が戻るためにできること』
『校舎建設が決定!』


【現マリガヤ分校の様子。黒板の手前が3・4年生、黒板の奥が1・2年生、そして5・6年生は更に奥にかすかに見える室外で授業を受けています】

マリガヤ分校の学校環境を改善するために、アイキャンは教育省と話合いの場を設け、お互いの「できること」を確認しあいました。そこで、アイキャンは校舎を建設し、教育省は教師を配属することを約束しあいました。そして現在アイキャンは、浜松南ライオンズクラブをはじめ多くの方々のご支援により、マリガヤに校舎を建設している真っ最中です。


【校舎建設の様子】


【道から校舎までの間に花や木の苗を植える子どもたち】


【村長に建設の進み具合を確認するアイキャンスタッフ(右)。工事に立会い、設計図の通り子どもたちが安心できる作りかのモニタリングを続けています】

マリガヤに校舎が出来ること対して村の子どもたちに感想を尋ねました。

マリガヤ分校に通うジョエナちゃん:

「私たちの村に学校を建ててくれてありがとうございます!よく勉強して、マリガヤをいい村にしたいと思います。」

建設を手伝うエリックくん:

「僕は今17歳だけどアスパン小学校には小学2年までしか通いませんでした。通学に片道2時間も歩くのが耐えられなくなり、中退したのです。しかし村に学校が出来た今、今更で恥ずかしいけど復学を考えています。」

「学校に通いたいけど、通えない」
そんな想いをする子どもが一人でも少なくなるよう、アイキャンの取り組みは続きます。

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