ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

子ども達による評価、そして次の取組みへ

2010年07月18日 | ジェネラルサントスの子どもたち
たくや@ミンダナオ

アイキャン奨学生たちは「身近にお腹を空かせている子どもがたくさんいる」という課題に対して、「炊き出しと読み聞かせ活動」を月1回、実施してきました。
過去記事:『子どもたちによる「炊き出し」+「読み聞かせ」活動』


【炊き出しと読み聞かせ活動の様子】

そして3回の活動を終えたところで、アイキャン奨学生たちは活動に対する「振り返り」と「自己評価」をおこないました。


【「振り返り」と「自己評価」の共有】

その中で、彼らが活動を「高く評価する点」の主な例です:
・炊き出しをすることによって多くの子ども達に喜んでもらえた。
・道徳的なお話を紹介することによって、子どもたちのモラルを高めることが出来た。
・まだ学生の身である私たちでも、地域のために出来ることがあることを活動を通じて証明できたこと。

以下が活動の「改善可能な点」です:
・月1回の炊き出しでは子ども達の栄養状態までを改善することは無理。しかし私たちにとっては月1回の実施が限界。そこで子ども達が他の人に頼らずに空腹を満たせる方法を考えるべき。
・私たちアイキャン奨学生が、子どもたちにとっての目標となれる存在になること。

最後に、これらを踏まえた上での「次の行動計画案」です:
・子どもたちに家庭菜園などを推奨し、他の人に頼らずに空腹を満たせる方法を模索する。
・日曜日に子どもたちを集め、聖書や教育的なお話を紹介することによって、子ども達のモラル向上を促す。


【活動に取組んだ主なアイキャン奨学生と担当スタッフのインダイ(真ん中)】

以前からNGOの活動には「当事者の参加」、とりわけ「子どもの参加」が求められてきました。中には式典などで子どもたちに歌を歌わせ、それを「子どもの参加」と捉えるNGOも少なくないと聞きます。アイキャンのこの取組みでは、地域の課題分析から計画作成、活動実施、活動評価・分析、そして再びより良い計画作成まで子どもたちが主体的に取組んでいます。「子どもの参加」というよりむしろ「子どもたち自身の活動」を促すことにより、アイキャンは子どもたちの声を発信・実践し、子どもにとってより良い社会を目指しています。

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