ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

町の未来を描いた絵

2010年07月01日 | 路上の子どもたち
ゆきよ@まにら。

先日アイキャン奨学生のひとりロウェルくんが、地元の町で行われた絵画コンクールで優勝しました。彼は以前はマニラの路上で、幼い妹を抱えて物乞いをしていた経験をもっていますが、今はブラカン州ブストスという町にある施設「子どもの家」で落ち着いた暮らしを送っています。



「ブストス町」をテーマにした絵画コンクールだったのですが、ロウェルくんは「ブストス町の未来」というタイトルで描きました。彼が絵の才能があるのは私たちスタッフも知っていましたが、優勝のニュースはとても嬉しく、さすがアイキャン奨学生と誇らしく思いました。そして本人にその絵について尋ねてみると、以前日本から送ってもらったアルバムにヒントを得て描いたと言うのです。

もう2年前になるでしょうか。スタディツアーに参加してくださった日本の大学生の女の子ふたりが、手作りのかわいらしいツアーのアルバムを作って、マニラ事務所まで送ってくださったことがありました。パヤタスの子どもたちへと、ブラカンの子どもの家の子どもたちへと、ふたつのアルバムが届きました。スタッフはそれらを子どもたちのもとに届け、子どもたちは嬉しそうにいただいたアルバムに見入っていました。


【いただいた当時の写真。左端がロウェルくん。】

そのアルバムには日本の学生さんが描いた虹がありました。この虹にヒントを得て、イメージを膨らませてブストスのこれからたどる明るい道を絵に描いたのだそうです。贈り物に込められた温かい日本の学生さんの想いが、こんな風に子どもたちの中に植え付けられていて、子どもたちに影響を与えているのだということを、改めて実感し、嬉しくもありまた責任を感じるような思いでした。そして日本から活動に参加してくださる方々に改めて感謝した出来事でもありました。

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