ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

交流の旅 -ティボリ編-

2010年06月07日 | ジェネラルサントスの子どもたち
たくや@ミンダナオ

アイキャン奨学生が暮らすミンダナオ島南部のジェネラルサントス市はキリスト教系のビヤサやイロンゴをはじめ、山岳地帯にブラアン、カウロ、ティボリ、マノボ、バゴボ、マンダヤ、海側にタウソグ、バジャウ、マルレ、町にイスラム教徒であるマラナウやマギンダナオなど、多くの民族が暮らしています。にもかかわらず、相互理解を促進する取り組みはほとんど行われておらず、多くの住民は異なる民族に対して偏見を持ち、互いに不信を抱いてしまっています。


【「ブラアンの部屋は汚い、イロンゴは嘘つき、イロカノはケチ、などとよく言われるの」と訴えるアイキャン奨学生たち】

2009年度、アイキャンは異なる民族、文化、宗教間の差別や偏見を紐解き、共生に向けてともに行動を開始するために、先住民族ブラアンの子どもたちとキリスト教系のアイキャン奨学生と一緒に背景の異なる子どもたちの連続ワークショップを実施し、それを「ジェネラルサントスの共生」をテーマとした劇として形にしました。

過去記事:『演劇ワークショップ「ジェネラルサントスの共生」』『演劇発表会「ジェネラルサントスの共生」』

今年は更に拡大し、より多くの民族と、より理解と交流を深めてもらうことにしました。そこで、異なる民族のコミュニティーで一泊させてもらう「交流の旅」を実施しました。

この日は3人のアイキャン奨学生が山奥に暮らすティボリ・コミュニティーを訪れました。


【ティボリ・コミュニティーを目指して山道を歩くアイキャン奨学生とスタッフ】


【町から3時間かけて到着したティボリの村】


【お互いの生活様式について語り合うティボリの子どもとアイキャン奨学生(左)】


【慣れない薪でご飯を炊くアイキャン奨学生たち】


【伝統衣装を着たティボリの少女による踊りの披露】


【お世話になったティボリの家族との記念写真】

この3人以外にも、計15人のアイキャン奨学生が5つのグループに別れて様々のコミュニティーで「交流の旅」を実施しています。この経験は他のアイキャン奨学生たちの前で発表され、最終的には1冊の冊子にまとめられ、ジェネラルサントス市内の学校や図書館などに寄贈されます。アイキャン奨学生たちの経験が広く共有されることにより、ジェネラルサントスの相互理解につながるよう、アイキャンは子どもたちとともに取組んでいます。

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