1月20日(火)
あるお店へ買い物に行って、店に入ろうとしていると
「ちょっと、おばさん」と呼ばれた。
「ん?」と声のした方を向くと70代くらいのおばあちゃんが
ATMの前でばばを呼んだ。
呼ばれるままに近づいていくと
「お金をおろしたいんだけど、何回やっても、やり方が分からないから
代わりに下ろしてくれない?」と言う。
ばばは「メガネ持っているかな?」と自分のバッグの中を気にしながら
見知らぬおばあちゃんとATMのあるボックス?に入った。
ばばがバッグからメガネを出してかけると
おばあちゃんは、すぐキャッシュカードを出してばばに手渡した。
カードには小さなメモ用紙が添えられていて
4けたの暗証番号が書かれている。
おばあちゃんは
「まず、どのくらい残額があるか調べて欲しい」と言う。
ばばは、今までカードの残高照会などしたことはなかったが
ATMの表示画面に従ってボタンを押すと
簡単に出来てホッ。
おばあちゃんは、ばばの様子をじっと見ているようだが
ばばはあくまで平静を装っている。
「残額が分かったら、4万5000円引き出して欲しい」と言う。
ばばは、言われたとおりに4万5000円引き出し
取引明細書を添えておばあちゃんに渡し
「金額を確かめて下さい」と現金を渡した。
おばあちゃんはお金を確かめると
「ありがとうね。年をとると機械の使い方が分からなくて・・」
と感謝の言葉を言った後
「おばさんって言ったけど、ホントはそんな年じゃないね。
お姉ちゃんだね」って言った。
最近は「おれおれ詐欺」だの色々社会的問題になっているけれど
ばばは、見知らぬおばあちゃんのカードで
何の疑いも持たずに現金を下ろした。
まさか、まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・
犯罪と結びつかないよね。。。。。
本当に困っているおばあちゃんの手助けをしただけだよね~~。
これまた別の日。
病院に行った。
診察待ちをしている時、ばばの隣で年配のおばあちゃんが
採血をされていた。
立とうとした途端、おばあちゃんは手提げを足元に落とした。
すかさずばばは手提げを拾って手渡した。
おばあちゃんが足が不自由そうに見えたし
直感的に屈むのが大変そうに見えたから。。。。。。。。。
おばあちゃんは「ありがとうね」と言って
ばばの横に座り「家は近くなの?」とか
色々話しかけてきた。
ばばは適当に相づちをうっていたが
おばあちゃんは「私は93才。生きているのも辛いね」と
ポツリと漏らした。
93才・・・・・・・・・・・・・家族はあるのだろうか?
どこに住んでるんだろうか?
病院までバスで通っているんだろうか?
それとも家族の誰かが送ってくれたのだろうか?
ふだんはどんな生活をしているんだろう?
高齢化社会の今、
「長生きするのも辛いもんよ」という言葉を最近何回か聞いた。
何だか悲しい。。。。。
ばばだって、この93才のおばあちゃんよりは若いけれど
時々むなしくなる時がある。
おばあちゃんの気持ちが分からなくもない。