ばばの日記

団塊世代 仲良し夫婦の暮らし
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引き返そうよ~~

2009年05月24日 22時01分06秒 | Weblog

5月24日(日)曇りのち晴れ

今日は大相撲の千秋楽。

だから、4時前、夕方の散歩の時刻になっても、じじは動く様子がない。

姉が「歩きますか~~」と訪ねてきたので

3人でお茶した後、ばばと姉で歩くことに。。。

姉と二人だけで歩くのは久しぶりだ。

せっかくだから、新コースを発見しようと、いつもと逆回りで歩き出した。

途中まで行って、今まで足を踏み入れたことのない山沿いの道を歩こうと。。。。。

家を出て100メートルも歩かないうちに、道端の看板に目が留まった。

「野菜即売所」とある。

この辺で即売所を見たことがないので、

様子を見てこようと早速、横道に逸れた。

しかし、目指す即売所は急な坂を登った所にあるらしい。。。。

結局、遠回りで姉の家の近くへ行くのでは?。。。

と思われる道を歩いていると

上の方から下ってくる女の人がいたので、

姉が「この上に野菜即売所がありますか?」と聞くと

「すぐそこにありますよ。でも、今は南瓜しかありませんでしたよ。

一個二百円って書いてありましたよ」と言うので

(南瓜ならあるし・・・もう行かなくていいか)と

姉と二人は暗黙のうちに以心伝心、即引き返した。

そして、亀津中の横の道を上へ上へと歩いた。

約200メートル進んだ所で民家もまばらになった。

いよいよ初めてのコースに入るぞとワクワク。

ところが、ここで見てはいけない物を同時に見てしまった姉とばば。

見てしまってはいけない物とは?????

それは、最近とんと見なくなったタンカン。

無人市場に大きな網袋入りで並べられている。

3,4㎏は入っていそう・・・・それに、一袋の値段がたった200円。

安っ!即決!買おうと。

姉と二人同時に無人市場へ駆け寄った。

網袋入りが4個ある。

一人二袋ずつ買おうと決め、400円を料金箱へ。

さて、ここからが問題だ。

この季節外れの貴重なタンカン、散歩帰りに買うべきか?

もしかしたら帰りには売り切れているかもしれないから、

今買って、持って歩くか

それとも、蜜柑を抱えてすぐに帰るか?

方法は三つ。

 

 

10㎞近くもの重い蜜柑を持って歩くんだから距離は3㎞くらいでも、

6㎞くらいは歩いた距離になるだろう・・・・と計算。

蜜柑を抱えて帰ることに即決。

 

さて、蜜柑を買って、ウエストポーチを見たが

いつも持ち歩くエコバッグが入っていない。

おまけに・・・・・

いつもなら、ビニル袋も入れてあるのに、今日に限ってそれもない。

まさか、網袋入りの蜜柑10㎏近くを

剥き出しで抱えて中央通りを歩くのは恥ずかしい。

そこでばばは、日除け用に着ていた上着のようなストールを脱ぎ

蜜柑袋二つをくるむようにして、

さらに帽子でも蜜柑を隠すようにして両手で抱きかかえる。

 

さすが姉は、厚手のビニル袋を持って来てはいたが

やはり蜜柑二袋を入れるとパンパンで、ヒモも切れそうだ。

姉もビニル袋を抱きかかえる。

貴重なタンカンを買って嬉しいのと、両手で抱えて歩くので恥ずかしいのと

タンカンが重いのと・・・色々な気持が入り交じって複雑な気持ち。

でも、やはり、嬉しい。

 

歩きながら姉が、一番近道で帰ろうと提案。

しかし、そのためには50度くらいの急な傾斜の坂道を上り

さらにダラダラ坂道を上り続けなければならない。

 

でも、中央通りを歩くよりはマシ。

フーフー大きな息をしながら坂道を上がる。

体の至る所から汗がダラダラ流れる。

 

いつもは絶対弱音を吐かない姉が、坂を上がりきった所で

「一休みしよう」と言う。

よっぽどきついのだろう。

大きなブロックの上にタンカンをおろし、思いっ切り大きく息を吐く。

何故かしら笑いがこみ上げてくる。

何だか可笑しい。。。。嬉しい。。。。。

二人顔を見合わせて笑いあう。

姉が自分の蜜柑袋から一個取り出して皮を剥きばばに差し出した。

受け取って食べてみる。

あれっ、すこしパサパサしてる、汁気が少ない。

アリャリャリャリャ~~~二袋も買って失敗だったかな?

でも~~~タンカン全部が全部、パサパサと決まったわけではない。

きっと、汁気たっぷりのもあるはず。。。。。

望みをもって、家まで運ぶのだ!

さあ、ばば、歩け!家までは、あと500メートル。

近いぞ!

途中、姉は自分の家へ蜜柑を運んでいく。

ばばは、(誰にも会いませんように・・・・・)と願いながら

我が家を目指す。

歩け、歩け・・・・・・・

 

フゥ~~我が家の窓が見えてきた。

じじは、きっと相撲のいちばん良い取り組みを観ているだろうな。。。。。

「ヨッコラショ。ヨッコラショ・・・・・」と

かけ声をかけながら階段を上がる。

 

「じじ~~~、ただ今~~~早かったでしょ。

ほら、タンカン、タンカンよ。珍しいでしょ。今頃、タンカンなんて~~~」

と、ばば一人興奮しまくって報告するが

じじは相撲観戦に夢中。

ばばの話にも「心ここにあらず」と言った状態。

 

でも、いいんだ~~~。

大、大、だあ~~い好きなタンカンをこんなにたくさん入手できたんだもの。

 

さて、そろそろ父の夕食の介助に行きましょうか。。。。

タンカン試食はその後のお楽しみ、お楽しみ。


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