業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

ショートステイ送迎加算 その2

2008年03月25日 | 業務日誌
※ 画像はキティちゃんの高額デコ。誰が買うねん。てか、おカネあったら私が買うっちゅーねん。

以下、市介護保険課認定給付係のスズキ氏(仮名/推定30代男性)とのやりとり。

ハリケン:訪問介護のことでお聞きしたいのですが。
スズキ氏:はい、どういったことでしょうか。
ある利用者がショートステイを利用したいということで、受け入れてくれる施設を探していたところ、送迎時に家族または本人のことをよく知る者が同行することを条件に受け入れ可とする施設がありました。
家族にも都合があり、それは困るので、なんとかならないかと言いましたら、その相談員は
「ヘルパーさんでもいいですよ」
と譲歩してくれました。私が「それ(ショート送迎に訪問介護による外出介助を組むこと)は不正ではないのか」と聞きましたら、相談員は
「事実、多数のケアマネさんにそのように対応していただいていますが何か?」
との返答でした。
そこでこうしてお尋ねしているのですが、実際にはどうなのでしょうか。

スズキ氏は合間に「ほほう」「へへえ」とか、「まあ、利用者の状態を把握しようというのが本来の目的なのでしょうかねえ」などとコメントを入れながら私の話を聞いてくれていました。

うーん、そうですねえ、施設側の規定がそうだとすれば、独居で送迎の同行に対応できる家族が不在であるとか、利用者の状態によってひとり付き添わなくてはならないとか、そういった事情をふまえてヘルパーの利用が可、とされるケースであるような気がしますねえ。
はあ、では原則ダメで例外ありという解釈でいいですか?
うーん、いやちょっと待って下さいよ、その特養には送迎可能な体制はあるんですか?
ありますよ。送迎加算もとられますし。
うーん、うーん、申し訳ないがちょっとお待ちいただきたい。

待つこと2分。

お待たせしました。考えてみたのですが、やはり送迎体制があるにも関わらず施設側のみでは送迎に対応出来ないとするような独自の規定を設けている、というところに問題アリとしますので「独居なら例外として可」とか、「利用者の状態により可」の前言は撤回させて下さい。
ははあ、では、やはりショートステイの送迎の同行にはヘルパー不可、ということでよろしいんですね?
そうですね。送迎加算が発生してるところに訪問介護ですから、普通に考えてもダメですよね。-----しかし、そんな(おかしな規定を設けている)特養が実際にあるんですかねええ。 (←疑っている様子アリアリ)
(ムッとして)あるからケアマネが調整に苦労してるんです。ちなみにその特養は、以前は市が経営主体だったおだやかはうす系の特養ですよ。
…。そうなんですか、では、ケアマネさんたちから是非指導・是正をお願いします。相談員に「それは不正です」と言って下さい。

結論:ダメ。絶対。

※ちなみに(ヘルパーを)自費で使ってもダメ、とのことです。当然ですよね、カネ払えば問題ないということではないんです。自費を設定するのにも問題があるということです。


                つづく





ショートステイ送迎加算

2008年03月25日 | 業務日誌
先週はショックなことがあって意気消沈でしたが、仕事はなんとかやれてます。

おだやかはうす(仮称・母体は社会福祉法人おだやか福祉会)とゆー特養があります。
介護保険前の特養って、公的機関が助成金をたんまり出して成り立ってましたが、ここもそうでした。第三セクターというやつですか。
おだやかはうすは県内に系列がたくさんあって、それぞれが「おだやかはうす・ひがし」とか「おだやかはうす・西」とかネーミングが超安直です。
ハリケンはあまり使いません。使い勝手が悪いからです。
どう悪いかと言うと
・初回の面談に必ず利用者と家族を呼びつける
ま、別に悪くはないんですが、特養のショートでは、相談員が出向いて面談・契約をしてくれるところもありますから、どうしてもそっちを使っちゃいます。
それから
・土日の送迎をやらない
これはよくありますが、市内全域年中無休で送迎してくれるところもありますので、どうしてもそっちを使っちゃいます。

ですが、おだやかはうす系列の特養の中でも、ひがし地区にあるこのおだやかはうす・ひがしの使い勝手の悪い理由No.1は

・送迎には、必ず家族か、それに近い関係の、利用者のことをよく知った誰かを付き添わせる
というとこです。

送迎に必ず誰かついていかなきゃならないんですよ。
そんなアホな、と思うでしょ。
まあ、おだやかはうすサイドとしては、直近の情報が欲しいとか、ケア上の理由があるのだと思いますが、だったら独居の人はどうすんのよってカンジですよね。

そんな理由で、全然使ったことがなかったおだやかはうす・ひがし。
今日、ある利用者さんの使うショートを調整するために、オリーブが電話をかけていました。
そこで出てきた、送迎の問題。
送迎車は出すけれど、その送迎車には利用者と、家族または近親者または利用者をよく知る者を同乗させてほしい、という相談員に対し、オリーブが
「もし家族が同乗してそちらまで行ったとして、帰りは送って下さるんですか?」
とか
「日中独居の方なので、家族がどうしても都合のつかなかった場合はどうすれば?」
とか聞いていたんですよね。
そしたら、おだやかはうすの相談員が言いました。
「ヘルパーさんでもいいですよ」

そうです、今日のトピックはこれです。
ショートステイの送迎に、訪問介護は使えるのか?
です。

オリーブはちょっととまどって
「え?ショートの送りにヘルパーは使えるんですか?」
すると相談員は
「え?かなり多くのケアマネさんがそうしておられますが?」

で、一旦電話を切ったオリーブが、たまたまそこにいた私とアイリン女史に、ショート入所時のヘルパー送り身体介護の可否を尋ねたんです。

私の答えは原則NG、アイリン女史の答えは全然OKで食い違いました。
実はアイリン女史、これを恒常的にやっていたらしい。
「特養が送迎加算をとらなければいいんでしょ?」
「デイケアの送り出しと同じでしょ?」
「独居だから仕方ないでしょ?」
というのがアイリン女史的解釈です。
私は
「ショートの入退所の際は介護タクシーが使えない、という理由と、ヘルパーの場合とでどう違うのかがわからない」
というのがNGだろうと思った理由。
『原則』と言ったのは、たとえば施設サイドに送迎の体制がないという場合に加えて、送迎に対応できる家族が不在などの事情があった場合にはOKなんじゃないかと思ったので。

しかし、アイリン女史と私とオリーブとで意見がまったく分かれてしまい、全然分からなくなったので、市に電話で聞いてみることにしました。


                     つづく