院内で行う介助 2
さて、病院スタッフから「ウチでは利用者の院内介助に対応出来ないのでヘルパーさんでなんとかして下さい」というお墨付きを入手したら、あとは利用者の診察・検査・治療・処置すべてに付き添います。
診察室の中まで入って来なくてよろしい、と言われる病院関係者もおられますが、ちょっと待って下さい。
ヘルパーは診察室に入室禁止と言われるドクターやナースにお聞きします。
その利用者はこれから受ける説明や指示を、完全に記憶していられると思いますか?
大丈夫ですちゃんと覚えさせて帰しますと言われたらムリに入室はしません。そこで業務は一旦停止です。サービス提供時間を切ります。ですが必ず院内の方は、診察後には利用者に行った説明や出した指示をヘルパーにも同様に伝えて下さい。
プロのヘルパーはそれをメモしたり記憶したり、ときには質問したりもして、当日の診察の内容やドクターの所見を、家族やケアマネに伝えるという重要な仕事をします。そして支援者全員がその方の情報を共有することによって、その後の在宅生活に繋げていきます。
そのため、私は通院受診の介助の際には、必ず診察室の中までヘルパーを同行させて下さいとお願いすることにしています(もちろん居宅契約の際も、医療の情報を支援者に提供することに関して同意をとっていますのでガタガタ言わないで下さい)。
プロのヘルパーの持ち帰る情報は、主治医連絡票の数倍役に立つからです。
自宅に戻ってから
利用者を自宅まで連れ戻ったら、ヘルパーは再び利用者の体調を確認し、必要なら水分補給や着替えの介助を行い、利用者を休ませます。
所持品や所持金、受け取った薬剤の量や飲み方や保管方法、次回受診日を確認し必要なら利用者宅のカレンダーに記入します。
それから今日の診察や検査の結果、治療の内容などをすべて記録に残します。
特別必要な配慮など家族に伝えるべきことがあれば忘れずにメモを貼り、メモを残したことも記録します。
そこまで済んだら、利用者宅を辞去します。
事業所に戻ったら
当日の記録を事業所スタッフに伝え、次回その利用者宅へ派遣されるヘルパーに確実に伝わるようにします。気がかりな点があればすぐにケアマネや家族に連絡し、さらに必要なら帰社後電話などで利用者の安否を確認します。
これでやっと、今日の通院受診の介助は終了です。
あとはサ責に、派遣にかかった時間を計算して報告すれば、事業所は自信を持ってケアマネや家族と、この日の報酬を身体にするか自費にするか、妥協して一部生活援助にするかを強気で交渉してくれます。
お疲れ様でした。
これが訪問介護による通院受診の介助です。
ここにあげたマニュアルには、往復路の危険箇所の確認や事前に病院の内部構造を知ること(待合室⇒診察室⇒検査室の順路、エレベーターや車椅子の有無など)、院内での移動距離やトイレ内部の構造確認などはあげていませんが、プロのヘルパーなら当然これらを把握しているものとしてお話ししました。
ケアマネージャーはこの一連の業務を報告徴収までひとつも余さず、最低限のサービスとして、ヘルパーに要求することが出来るんです。
そこであらためてケアマネさんにお聞きします。
この例のようなプロのヘルパーが行う通院受診の介助の一連の業務を
身体介護として認めますか、認めませんか?
さて、病院スタッフから「ウチでは利用者の院内介助に対応出来ないのでヘルパーさんでなんとかして下さい」というお墨付きを入手したら、あとは利用者の診察・検査・治療・処置すべてに付き添います。
診察室の中まで入って来なくてよろしい、と言われる病院関係者もおられますが、ちょっと待って下さい。
ヘルパーは診察室に入室禁止と言われるドクターやナースにお聞きします。
その利用者はこれから受ける説明や指示を、完全に記憶していられると思いますか?
大丈夫ですちゃんと覚えさせて帰しますと言われたらムリに入室はしません。そこで業務は一旦停止です。サービス提供時間を切ります。ですが必ず院内の方は、診察後には利用者に行った説明や出した指示をヘルパーにも同様に伝えて下さい。
プロのヘルパーはそれをメモしたり記憶したり、ときには質問したりもして、当日の診察の内容やドクターの所見を、家族やケアマネに伝えるという重要な仕事をします。そして支援者全員がその方の情報を共有することによって、その後の在宅生活に繋げていきます。
そのため、私は通院受診の介助の際には、必ず診察室の中までヘルパーを同行させて下さいとお願いすることにしています(もちろん居宅契約の際も、医療の情報を支援者に提供することに関して同意をとっていますのでガタガタ言わないで下さい)。
プロのヘルパーの持ち帰る情報は、主治医連絡票の数倍役に立つからです。
自宅に戻ってから
利用者を自宅まで連れ戻ったら、ヘルパーは再び利用者の体調を確認し、必要なら水分補給や着替えの介助を行い、利用者を休ませます。
所持品や所持金、受け取った薬剤の量や飲み方や保管方法、次回受診日を確認し必要なら利用者宅のカレンダーに記入します。
それから今日の診察や検査の結果、治療の内容などをすべて記録に残します。
特別必要な配慮など家族に伝えるべきことがあれば忘れずにメモを貼り、メモを残したことも記録します。
そこまで済んだら、利用者宅を辞去します。
事業所に戻ったら
当日の記録を事業所スタッフに伝え、次回その利用者宅へ派遣されるヘルパーに確実に伝わるようにします。気がかりな点があればすぐにケアマネや家族に連絡し、さらに必要なら帰社後電話などで利用者の安否を確認します。
これでやっと、今日の通院受診の介助は終了です。
あとはサ責に、派遣にかかった時間を計算して報告すれば、事業所は自信を持ってケアマネや家族と、この日の報酬を身体にするか自費にするか、妥協して一部生活援助にするかを強気で交渉してくれます。
お疲れ様でした。
これが訪問介護による通院受診の介助です。
ここにあげたマニュアルには、往復路の危険箇所の確認や事前に病院の内部構造を知ること(待合室⇒診察室⇒検査室の順路、エレベーターや車椅子の有無など)、院内での移動距離やトイレ内部の構造確認などはあげていませんが、プロのヘルパーなら当然これらを把握しているものとしてお話ししました。
ケアマネージャーはこの一連の業務を報告徴収までひとつも余さず、最低限のサービスとして、ヘルパーに要求することが出来るんです。
そこであらためてケアマネさんにお聞きします。
この例のようなプロのヘルパーが行う通院受診の介助の一連の業務を
身体介護として認めますか、認めませんか?