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日本一に挑む・花巻東力尽きる

2015-08-17 08:13:24 | 高校野球
    日本一に挑戦の花巻東・東北王者仙台育英に敗れる


全国高校野球選手権大会は16日、2年ぶり8度目出場の本県代表・花巻東は2年ぶり25度目出場の仙台育英(宮城)に3-4で敗れ、2年ぶり3度目の8強入りはならなかった。
 花巻東は2回戦に続き2年生左腕加藤三範(みづき)が先発するも初回に3安打などで2点を許した。二回から登板したエース高橋樹也(みきや)(3年)は粘り強く投げたが2失点し、相手打線を止められなかった。
 2点を追う初回は1死二塁から千田京平(3年)の左前打で、1-3で迎えた四回は熊谷星南(せな)(2年)の左越えソロ本塁打で1点差とした。再び2点を追う七回は1死三塁から菊地真弥(3年)の右犠飛で1点差に迫ったものの、四回途中から登板した仙台育英のエース佐藤世那(せな)(3年)に対し安打は九回の2本にとどまり、反撃及ばなかった。
 花巻東の夏の甲子園の通算成績は10勝8敗、県勢の夏の通算成績は34勝1分け73敗となった。
花巻東は、序盤の失点が重かった。春選抜優勝校を破った2回戦と同じ継投に8強入りを懸けたが、仙台育英の強打線に思い描いた展開を阻まれた。
 佐々木洋監督は「目先をごまかし、2巡ぐらい投げてくれればいい」と先発を2年生左腕加藤三範に託した。
 しかし初回。先頭打者に初球を右前打され、リズムが狂う。「思った以上に初球からどんどん振ってきた」と加藤。捕手の福島圭斗(2年)は「外中心に攻めたが、外に対応してきたことを早めに気付いてあげられれば…」と悔やんだ。
 タイミングが取りにくいのが特長の加藤だったが、相手の積極的な鋭いスイングの前に初回に3安打を浴び2失点。持ち味を発揮できなかった。
 二回からエース高橋樹也(3年)を送り込んだ。球威もあり、調子は上々。登板直後に1失点したが、三、四、五回と無失点で流れを呼び込んだ。六回、投手で先発した九番に安打を許し、2死から失点。「高めの甘い球を打たれた。精度を上げられなかった」と高橋。だが、七回は三者凡退に打ち取り、八、九回もエースの意地でピンチを切り抜けた。それだけに、指揮官は「高橋は調子が良く、先発でも良かったかなという後悔もある」と唇をかみしめた。
 県大会、甲子園とも高橋だけでは勝ち上がれず、2年生左腕の成長はチームを支えた。「2年生にはこの経験を生かしてほしい」と高橋。加藤は「樹也さんはピンチで三振を取っていた。甲子園は夢舞台ではなく、戦う場所になった。信用される投手になり、選抜に戻ってきたい」と土は持ち帰らず、雪辱を誓った。