Takekida's log

千里の道も一歩から

日本人的病気忌避術

2022-05-28 21:36:41 | Books
 日本人の「遺伝子」からみた病気になりにくい体質のつくりかた (ブルーバックス) 奥田 昌子  (著)
日本は大陸から切り離されたこともあってややいろいろなところから影響受けた特殊な文化を持つようになったように思いますがこの本の着眼点は体質に関しても日本人特有なところがあり、日本人に適した健康対策があるという分析。健康には遺伝的な性質も相当かかわってくるわけですがに日本人の特徴とのその所以を知っておくことは重要と思います。
・東アジア人の特徴としてお酒に弱くアルコール起因の疾患の危険性が高い
 背景としては水田を媒介する感染症に対して酒に弱い方=有毒な
 アセトアルデヒトが溶けている方が生存確率が高かったことが要因か
・日本人の胃腸は穀物から栄養を取り出すのに適するように
 進化してきたた(鉤状胃)。 腸内細菌の遺伝子の約半分は日本人固有。
 90%の日本人は海藻やノリなどから食物繊維を取り込める特殊な遺伝子を持っている。
・EPAやDHAといった動脈硬化を抑える物質がコレステロールに含まれ動脈硬化にはなりにくい一方で内臓脂肪がつきやすい性質があり糖尿病や高血圧に注意。
・川崎病や成人T細胞白血病など日本人特有で多い病気もあり
 日本人しかない保有していない遺伝子=縄文人の遺伝子などが効いている可能性もあり。
・移住した日本人のデータなどから見る限りガンは生活習慣病の要素が強い
・母親や父親の生活習慣は子供にも大きな影響を及ぼすことがわかってきているため遺伝を知るだけでなくリスクを減らす努力が必要。
 最終的には飲酒と脂肪の取りすぎに注意し、運動を推奨。食べ物も和食で穀物からの食物繊維の取得をということで玄米や海藻/海苔というところに行きつくわけですがに東アジアその中でもに日本人の特異性というのはやや面白い話でした。ともあれ生活習慣はこれらのベースに掛け合わせで効いてくるようなものなので手を入れるとすればまず生活習慣からでそれを子供にもなるべく伝えていくということなのだと思います。


Comment    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モテ期とトキソプラズマ | TOP | 着圧ウエアの効能 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | Books