Takekida's log

千里の道も一歩から

キセキが生み出す貴石

2022-07-18 17:59:25 | Training
 名古屋科学館に宝石展がやってきました。宝石というと美術館のイメージですが科学館だけに石が生まれる過程とその価値をさらに輝かせるための技術(加工)についてスポットを当てた内容になっています。
 冒頭で圧倒されるのがアメジストドーム、なんと背丈は大人以上。こういった宝石のメインは火山の周辺で生み出されていてマントルや核で形成されたもので特にマグマの熱気、圧力にさらされたのち緩やかな冷却過程において原子が規則正しく配列し、結晶へ成長し固体となることで育てられるもの。その条件はなかなか制御できるものではなくまさにその存在こそがキセキと言えるのでしょう。主に以下のの2つが代表。
1. 火成岩 
地球深部のマグマが地下や地表で冷えて固まった岩石(深成岩と火成岩)
深成岩である花崗岩のマグマは、地殻深部で冷えるにつれ、多様な化学成分により結晶化し、長時間に渡って液体状態で残存することによって、大きな結晶が形成。代表例としてコランダム、ガーネット、ジルコンそしてムーンストーンなど。岩脈や岩石の割れ目からエメラルドやアクアマリン、トルマリンなどの結晶も形成。
2. 変成岩 
堆積岩がマグマに接触したり、熱や圧力を受けたりして、元の岩石組 織及び鉱物組織が変化し、再結晶化した岩石(ホルンフェルス、結晶片岩、片麻岩)
ガーネット、ルビー、サファイア、スピネルなどが例。

 ただ石としての価値はそれだけでなく輝き、煌めき、彩り、強さで決まってくるわけでこれが技術として大きく進展したのがブリリアントカットの技術、17世紀の終わりで石だけでなくカット技術が一つの要素になり始めた転機だったようです。起源を知って石との出会いというのはある意味キセキなのだと感じられる内容でした。 個人的には紫外線で光る蛍石(フローライト)や方解石などが印象的。まさに飛行石といった感じでお試しセットを購入してきました。

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