幸福維新の志士となれ <幸福の科学>

国難打破から、いざ、未来創造へ

Pray for JAPAN

 

街宣車が福島原発に侵入 ゲート壊し走り回る

2011年03月31日 | 災害・事故
2011/03/31 毎日新聞

31日午後1時10分ごろ、東京電力福島第2原発(福島県富岡町、楢葉町)で、施錠されている西側車両ゲートを右翼団体の街宣車とみられる車両が突破。構内を走り回った末、約10分後に同じゲートから逃走した。構内の施設や作業員に被害はなかったが、ゲートは壊されており、県警双葉署は器物損壊や建造物侵入容疑で捜査。車両に乗っていたとみられる人物から任意で事情聴取している。

 県警によると同日午後0時20分ごろ、第2原発から北へ12キロ離れた同第1原発(同県大熊町、双葉町)の正門前に、第2原発に侵入したのと同一とみられる街宣車と乗用車の計2台が現れ、東電社員が県警に通報していた。街宣車は第1原発には侵入せず、第2原発に移動したとみられる。【松本惇】

   ◇

NHKニュースより

福島第二原発で31日午後、街宣車がゲートを突破して敷地内に侵入しました。

 原子力安全・保安院の発表によると、正午過ぎ、街宣車が福島第一原発の正門に来て、中に入れるよう要求しました。これを断られると、街宣車は近くの福島第二原発に回って西門から侵入しました。10分ほど敷地内にいた後、外に出たところで運転手は身柄を確保されました。目的や団体名は分からないとしています。運転手は車ごと除染する施設に連れていかれました。

新刊案内『エロスが語るアフロディーテの真実』

2011年03月31日 | 書籍・新刊情報


エロスが語るアフロディーテの真実
2011-04-08発行

主な内容

驚愕の公開霊言
ギリシャ神話の隠された謎が、いま、説き明かされる。
ギリシャの英雄ヘルメス神と美の女神アフロディーテ。二人から生まれた子、エロスが、いま4300年の時をへて甦り、その真相を語りはじめた。

・「三人のアフロディーテ」という伝説
・エロスの魂に隠された秘密    ほか

新刊案内『震災復興への道』

2011年03月31日 | 書籍・新刊情報


震災復興への道
日本復活の未来ビジョン


■主な内容
「『コンクリートから人へ』では国土も国民も守れない」「増税ではなく、財政出動による経済再建を」「原発アレルギーではなく、事故対策を万全に」など、国家的危機をプラスに転じさせる復興プランを提示!

■目次
第1章 震災復興への道
第2章 復興ビジョンと国家の意義〔質疑応答〕
第3章 地球物理学者・竹内均の霊言 ――日本沈没はありえるか
第4章 貧乏神と戦う法

中国などに配慮? 自虐史観見直しに“待った

2011年03月30日 | 自虐史観、謝罪外交
2011.3.30 22:10 産経新聞

 教科書検定では歴史教科書などを中心に、育鵬社や自由社版教科書が自虐的歴史観を見直して記述したものに検定意見がつけられるなど、中国など外国に配慮したととられかねない例が目立った。

 育鵬社の歴史教科書では、東京裁判(極東国際軍事裁判)についてのコラムの中で、日米戦争を行った日本に、一定の理解を示したマッカーサーの証言部分に検定意見を付けた。

 米上院軍事外交合同委員会で、日本について「彼らが戦争に飛び込んでいった動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのこと」と証言した事実を掲載、戦勝国側が敗戦国を裁いた裁判をめぐる議論に一石を投じる内容だったが、検定の結果、削除された。

 また、日中戦争で日本が南京を占領した際について「中国の軍民に多数の死傷者が出たことが、のちに『南京事件』として宣伝されるもとになった」とした自由社の歴史教科書の記述にも、検定意見を付けた。これまで中国側の宣伝する犠牲者数などをあげ誇大に取り上げられてきた「南京事件」に疑問を呈する記述だったが、文科省は「南京事件について誤解するおそれがある表現」として修正を求めた。そのほか、中国のチベット弾圧や中台問題についても、検定意見がついた。

 教科書検定基準では、近隣のアジア諸国への配慮から教科書の修正を求められる「近隣条項」もあるが、文科省では「近隣条項に基づき検定意見を付けたものはない」と説明。他国への配慮で検定を行っていないことを強調している。

《幸福実現TV》配信~第3回「植物工場」

2011年03月30日 | 幸福実現党
3月31日(木)21:00~、幸福実現党公式ライブ放送であるUstream番組
《幸福実現TV》がオンエアーされます!

今回のテーマは【植物工場】です!
幸福実現党は「震災復興・日本再建に向けての政策提言」の中で、震災に強く、安定的かつ効率的な野菜の収穫が期待できる「植物工場」の建設を提言致しております。

本日は竜の口法子女性局長が、最先端の植物工場を経営する株式会社「みらい」の嶋村茂治社長をゲストに迎え、今、なぜ植物工場なのか、防災大国ニッポンに向けての食料安全保障政策を考えます!





上記放映時間帯中に下記URLにアクセスするか、幸福実現党公式ホームページトップ画面にてお楽しみください!

http://bit.ly/usthrp

アエラに野田秀樹氏が抗議 アエラ誌面上で

2011年03月29日 | ニュース・報道
<ひつまぶし>野田秀樹
──突然ですが、最終回です。──


(AERA 2011.4.4号)

突然ですが、最終回です。
先週号のアエラの表紙を見て私は愕然とした。
「放射能がくる」という大きな赤い文字が、防毒マスクのようなものを被った男
性の大写しの顔の上で躍っている。

たった一言でも重いコトバがある、と私は信じる。
15万部という発行部数の雑誌が、そのコトバの重みを知らないはずはない。

アエラの編集部に伺いたい。
「放射能がくる」には、どんな願いが込められていたのですか?
これから大量の放射能が来て欲しいのですか?
来た時に「ほらね、俺の言った通りだろう」と言いたいのでしょうか?
もしもそうではない、というのであれば、ただでさえ放射能のことでドキドキし
ている何も知らない人々が、ただただ煽られるコトバのように聞こえます。
これは、私との語感の違いなのでしょうか?
この表紙を見た人が一体どういうメッセージを受け取ればいいのですか?

まず、どこに放射能が来るのか、表紙をめくった目次にはっきりと「東京に放射
能がくる」と書かれている。そして「最悪なら『チェルノブイリ』」という脅し
文句が続く。

つまり、「東京から逃げ出せ!」というメッセージなのか?
ガソリンを買いだめして脱出する準備をせよ、という風に受け取ったとしても仕
方ない。アエラは、それほどの事態だと大きな赤文字で私たちに呼びかけたわけ
だから。

 エラがフィクション雑誌なのならばいい。こんな時に「放射能がくる」という
恐怖を煽る小説を掲載しても。だが、アエラは小説雑誌ではない。事実を元にし
て記事が書かれているものだと信じる。信じていた。

だから、その誌面に、私はだらしないエッセイを書いてきた。
事実を読むというのは疲労するものだから、その箸休めになればと「ひつまぶし」
で暇をつぶしてもらおうと思っていた。

だが先週号の記事は立場が逆転している。私のほうが事実を述べようとしている。
私は「東京はまだ放射能がきたというレベルではない。冷静になって、罹災地で
ある東北を、福島を支援すべきだ」という趣旨のことを書いた。だがアエラ本体
が、「東京に放射能がくる」という。しかも最悪の事態はチェルノブイリなのだ
と断言までして。

だが、本文をどこからどう読んでも、その根拠がよくわからない、数字でも示さ
れていない、一体どんな根拠で、あの表紙が物語っているほどのレベルの放射能
が、現時点で東京にくるのか、そそいて、最悪の事態がチェルノブイリ──なの
か、教えて欲しい。

おそらく私は、この原発事故をアエラほどに軽く考えていない。
今、起こっていることは、ふだんマスメディアが、面白半分で人々を煽るような
次元のこととは違うと思っている。

これからの日本の経済、文化、社会すべての将来に関わる大事だと思っている。
だからこそ、まずは福島の現地が問題なのである。放射能がこのまま少しでもお
さまり、福島や茨城への被害が最小限におさまっていくことを祈るべきだし、そ
の方向にむかって、東京も最大限の支援をするべきだ。

東京に危険がないとは思っていない。でも、今は東京がじたばたする時ではない。
危機にある時、その危機を煽っても、その危険はなくならない。危険を出来るだ
け正確な情報でそのまま伝えること。これがまっとうなマスメディアのやることだ。
その意味で、まっとうなマスメディアが近頃減ってきたことは、重々承知してい
たはずだった。だが自分が毎週連載をさせてもらっているアエラが、まさか、よ
り刺激的なコピーを表紙に使い、人々を煽る雑誌だったとは気がつかないでいた。

誰に謝ればいいのかわからないが、申し訳ない。
故に、この回をもって、この「ひつまぶし」を終了させていただくことにした。
長らく、この「ひつまぶし」を御愛読してくださった読者には、心から感謝をし
ています。身勝手なモノカキのわがままではありますが、先週号の表紙を見て、
直感的に覚えた、このアエラの「現実」に対する姿勢への不安が消えません。

アエラという雑誌は何を目指しているのですか?
フィクションですか?
それともノンフィクションですか?

TOKMAのハッピートレイン!第16回 いじめ問題解決法に迫る

2011年03月28日 | 動画
TOKMAのハッピートレイン!第16回 3月19日OA 1/2


TOKMAのハッピートレイン!第16回 3月19日OA 2/2


★SHIBUYA-FM 「ロッカーTOKMAのハッピートレイン!」★

<第16回放送> テーマ「いじめ問題解決法に迫る!」
 (2011.3.19 オンエア)
 ゲストは、「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」代表、井澤一明さんです。

毎週土曜日 14:00~14:30
放送局:SHIBUYA-FM 78.4MHz
出演者:TOKMA、八巻瑞穂、カリン
提供:幸福の科学グループ

※TOKMA公式サイト www.tokma.com

いじめから子供を守ろう!ネットワーク
http://mamoro.org/

円高は日本を救う

2011年03月27日 | 消費税・財政問題
2011/03/27 ウォール・ストリート・ジャーナル

ジェフリー・ウッド

 為替市場の急激な乱高下は苛立たしいかもしれないが、大抵それだけのことである。逆に政府がその短い混乱に反応すると、長期的な影響を及ぼすこともある。主要7カ国(G7)が円高抑制目的で先週実施した協調介入は、まさにそのいい例だ。

G7は、円相場の「過度の変動や無秩序な動き」―例えばドルに対する急激な円高など―は、「経済及び金融の安定に対して悪影響を与える」と述べた。しかし先進国の財務相は、自然な円高の流れを止めることで、東日本大震災で打撃を受けた日本から復興のチャンスを奪い取っているのである。仲間の国にダメージを与える政策に、その国からお墨付きを得た上で合意するなどというのは、G7としても初めてかもしれない。

 投機筋が1995年の阪神淡路大震災の経験をもとに円高を見込んで円買いに走っていると言う人もいる。阪神淡路大震災の後、保険会社は保険金支払いのために円を大量に買わなければならなかった。それにより、もちろん円は上昇。この説によれば、投機筋は将来の需要に便乗するために円を買っていることになる。ただ、この見解が正しかろうと間違っていようと、政府と中央銀行が経済政策全体を考慮すべきであることには変わりない。そして現在の状況下での政策は、日本経済のために円高を支持すべきなのである。

 まず、震災が日本製品の需給バランスにどのような影響を与えたかを考えて欲しい。日本はより多くの―それもかなり多くの―物資を必要としており、海外も今まで通り日本製品を必要としている。もちろん生産能力の大部分が震災の被害を受けたので、供給が激減した一方で需要が増加していることになる。そして日本製品が外国製品よりも不足し出すと、価格は必然的に上昇するので、円もドルやユーロに対して上昇することになる。

 投機筋が円の価値を吊り上げていると非難する人は、円高が日本にとって大惨事だと考えている。だが、円高は日本復興の妨げになるだろうか。円高反対派は生産の落ち込みを心配している。通常、需要の低迷が生産に影響するが、最近の日本は外需に頼ってきた。もし日本製品に対する外需の落ち込みが問題なのだとしたら、円高は確かに回復を遅らせる。

 しかし今回は状況が違う。日本のGDPは低下するだろうが、それは国内供給の落ち込みによるものである。その場合、食品や建設資材などの日本向けの供給を増やすことが重要になる。現状では、日本は出来るだけ物資を国内で消費し、輸出を最低限に留めたいだろう。そのために必要なのは輸入だ。円高は輸入コストを下げ、より多くの製品やサービスが日本に入りやすくする。

 早急に物資が必要な日本にとって、為替介入は危険である。介入は調整速度を緩やかにし、相場のボラティリティーを下げるという主張もあるが、逆に今は調整が早い方が日本に物資が入るのも早まる。ボラティリティーの急上昇は相場が適正な水準を見つける過程の一部であり、そのボラティリティーを下げることは結局相場安定を遅らせるのである。

 中央銀行はまた、介入は外貨準備高の増加に繋がると正当化する。しかし今の日本に他国のドルやユーロル建て資産は必要ない。日本には膨大な円建て資産があり、高い貯蓄率となって現れている。成長がこの先減速するかどうかに関わらず、今こそこの余剰資産を使う時なのだ。貯蓄を使えば、差し当たり収入に頼らなくて済む。日本が外国から容易に借り入れることができるかどうかは問題ではない。この貯蓄のおかげで、為替変動が資本の移動を低下させるという説―もともと正当性が怪しいが―は意味がないのである。

 もしこの為替変動が国内銀行システムの懸念材料となりパニックを引き起こす可能性まであるのであれば、日銀は流動性を提供するというお馴染みの方法で手を貸せばよい。しかし、流動性は一時的なもので、根本的に資本損失を解消することにはならない。海外の銀行や他の金融機関に資金を出してもらう方がよりよい策である。

 結果として、円高はこの悲劇からの復興に役立つだろう。G7は為替市場にその手を委ねるべきである。

(ジェフリー・ウッド氏は英カス・ビジネススクールの経済学名誉教授およびバッキンガム大学の金融経済学名誉教授)

「独善」「場当たり」の首相 大震災に現れたヒトラーの亡霊

2011年03月27日 | 民主党政権
2011/03/27 産経新聞

 北澤俊美・防衛相(73)の好きな言葉に「文民統制=シビリアン・コントロール」があるが、生半可に理解している節がある。アドルフ・ヒトラー(1889~1945年)は第二次世界大戦においてドイツ国防軍や親衛隊を指揮・統率したが、ヒトラーは「文民」であるからして、独軍は「文民統制」されていたことになる。そのヒトラーの指揮・統率ぶりはつとに知られる「独善的」に加え、意外にも「場当たり的」面も少なくなかった。「独善的」「場当たり的」といえば、東日本大震災における最高指揮官・菅直人首相(64)の“指揮・統率ぶり”そのもの。国家危急を前に、とんでもない指導者が現れる歴史の悲劇は、世紀をまたいで繰り返される。





 ヒトラーによる「場当たり的」指揮・統率の背景に、自身が持つコンプレクスがある-という分析は興味深い。ヒトラーはドイツが誇る軍参謀本部に陣取る参謀からの戦略・戦術・作戦について進言を折々に、意識的に退けた。将校は原則として、士官学校を皮切りに、昇進する度に各学校・教育課程に入校を繰り返す軍事のプロ。中でも参謀本部の参謀はえり抜きのエリート集団である。その情報収集・分析力はヒトラーの及ぶところではない。しかし、ヒトラーはあくまで我を貫いた。第一次世界大戦(1914~18年)では、大日本帝國陸軍でいえば兵卒最上位の兵長か、次位の伍長勤務上等兵に過ぎなかったヒトラーの、エリート将校への反発は、尋常ではなかったとも言われる。

 例えば第二次大戦(39~45年)で、参謀本部はフランス東部の独国境沿いに構築した堅牢な仏軍マジノ要塞群(線)の突破は不可能と判断し、仏攻略に消極的だった。ただし、消極的ながらも参謀本部は、第一次大戦前にドイツ陸軍元帥アルフレート・フォン・シュリーフェン伯爵(1833~1913年)立案の「シュリーフェン・プラン」を応用した作戦を、ヒトラーに進言した。原案は、ロシアをにらむ東部戦線には最小限の寡兵で警戒し、西部戦線右翼の主力はベルギーの中立を侵犯、旋回を強行し、北仏に回り込んで、仏軍などをマジノ線背後で殲滅する-流れを基本としていた。

コンプレクスが自信に

 一方、参謀本部へのコンプレクスに加え、第一次大戦で悲惨極まりない塹壕(ざんごう)戦を経験したトラウマも手伝い、ヒトラーは参謀らの上申を極めて不快に感じ、参謀本部が却下した「マンシュタイン・プラン」を、あえて採用する。「マンシュタイン・プラン」とは、エーリッヒ・フォン・マンシュタイン陸軍元帥(1887~1973年)策定の作戦で“売り”は本来、戦車・重砲の迅速・大量通過が困難とされる森林地帯を突破・越境するという点にあった。参謀本部案が連合軍側に漏洩していた可能性を危惧した面もあろうが、作戦の持つ華麗さも、ヒトラーの気を引いたようだ。

 結果は、作戦の意外性に加え、連合軍側の下策や仏軍の旧態依然の軍事思想、指揮命令系統の乱れなどにも助けられ、マジノ線は破られ、連合軍にダンケルク撤退を強い、パリは短期間で陥落する。参謀本部も予想外と驚く「ほぼ完勝」を呼び込んだ。

 ヒトラーのコンプレクスは自信に変わり、自らを「軍事的天才」と思い込み(否定できない部分もある)、周りもプロパガンダとして流布させた。以後、参謀本部の作戦計画をますます退け、退けては悦に入った。かくして、ドイツは滅亡への速度を加速させていく。

重なる菅首相の脅え顔

 菅首相も大震災以前から「政治/官邸主導」と称して、文民参謀=官僚らの才を無視。政策の落ち度は官僚のせいにした。原発建屋爆発や放射能漏れが現実となるや東京電力も恫喝した。大震災と東電福島第1原発事故の渦中に行った自民党総裁への大連立構想打診にあたっては、盟友の仙谷由人・官房副長官(65)にさえ知らせぬ「独裁者」(民主党ベテラン)ぶりを発揮した。

 軽視され、秘密裏に軍事作戦を立案され続け、恫喝された揚げ句、負け戦の責任を転嫁された参謀本部参謀や一部将軍と、ヒトラーとの関係を彷彿させる。ヒトラーはマンシュタイン元帥の作戦を大きな感銘を持って聴いた後、元帥を下がらせてから側近に語った。

 「ずば抜けて賢明で、見事な作戦立案の才を持っている。だが、私は彼を信用しない」

 信じる者を持たず、孤独で神経質なヒトラーの陰鬱な表情が、わが国宰相の虚ろな脅え顔と重なる。

 ところで、第1次大戦敗戦に伴うGNP(国民総生産)の20年分の賠償金や、世界恐慌によりドイツが大量の失業にあえぐ中、ヒトラー率いる国家社会主義独労働者(ナチス)党は「年金支給額」や「失業保険」を大幅に増大・強化する“公約”を掲げ急成長する。

 衆愚は、いつの世にも「独裁者」の、耳に心地よいだけの、派手さだけが取り柄のパフォーマンスに幻惑させられる。(九州総局長 野口裕之)