昨日の日経新聞の記事に「観光大国ニッポンの綻び」として、京都で暮らす人々が観光で来た訪日外国人の余りの多さで、日常生活に支障をきたし、京都市の人口減少が続いているとの記事がありました。
観光、という点では、これまで多くの博物館は博物館法に基づく運営がなされていたわけですが、2020年の文化観光推進法によって、博物館は観光としての役割も担うことになりました。人もいない、予算もないで、一体どうやってやっていくのか、なかなか頭の痛いところです。
私の勤める美術館では、インバウンドの集客の前に、まずは地域に住む外国籍の方々が利用しやすいよう、国際交流協会などと連携して、「やさしい日本語」を使ったチラシを導入を始めました。それで実際に来館された外国籍のお客様に色々と意見をいただきながら、やがてはインバウンドに向けての準備を進めていく取り組みです。まだ始まったばかりですが、観光の視点から、少しずつ一歩を踏み出しました。恐る恐るですが…。
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